藤田が首位キープ! 片山ら2位タイ、松山が9位タイに急浮上
◇国内男子◇長嶋茂雄 INVITATIONAL セガサミーカップゴルフトーナメント 2日目◇ザ・ノースカントリーゴルフクラブ(北海道)◇7096ヤード(パー72)
単独首位からスタートした藤田寛之が6バーディ、3ボギー、1ダブルボギーと出入りの激しい内容ながら、「71」と1つ伸ばしてその座をキープ。09年大会の覇者が通算9アンダーの単独首位で折り返し、今季初勝利に向けて前進を遂げた。
その藤田を1打差で追うのが、河野祐輝、キム・ヒョンソン(韓国)、先週の「ミズノオープン」でそれぞれ3位、4位タイに入り「全英オープン」出場権を得た井上信と片山晋呉の4人。通算7アンダーの6位タイに、リャン・ウェンチョン(中国)、宮本勝昌、この日のベストスコア「66」をマークした宮里優作が続く。
賞金ランキングトップを走る松山英樹は6バーディ、1ボギーの「67」で回り、47位タイから通算6アンダーの9位タイへ急浮上。プロ初の予選落に終わった先週からの重苦しい空気を断ち切り、上位争いに名乗りを挙げた。昨年覇者のイ・キョンフン(韓国)は通算5アンダーの13位タイで決勝ラウンドに進んでいる。
<藤田寛之 出入りの激しい展開も首位堅守>
6バーディ、3ボギー、1ダブルボギーの「71」。慌ただしい18ホールに終始した2日目を藤田は「アンダーパーだからいいんじゃないですかね。まあ、こんなもん。良いショットは増えてきたけれど、なかなか急には良くならない」と冷静に振り返った。
前半アウトで3つスコアを伸ばし、独走状態を築くかに思われた。しかし後半13番(パー5)で第2打を3番ウッドで右に打ち出し、池ポチャからボギー。続く14番でバーディを奪い返したが、ウォーターハザードにグリーンを囲まれた難関パー3の16番、6番アイアンでのティショットをまたも池に入れた。痛恨のダブルボギー。「右にプッシュした。ミスがまだ出る。あの狭い枠の中に、(確実に)打つ調子ではない」と、ため息をつく。「 “色艶(いろつや)”が、あまり無い」と独特の表現で、現状を嘆いた。
しかし連日の単独首位は変わらない。2009年大会を制した経験もある。調子の波は底から上向き始めたところだ。「良いショットは増えてきているんで、悪い材料ばかりではない。本当に悪ければこういうスコアは出ない。明日は明日でまた変わるでしょう」と、ラウンド後の入念な調整にも熱がこもった。