赤いウェアがグリーンのゴルフ場に花を咲かせた
2001/09/30 18:00
国内男子ツアー「アコムインターナショナル」の最終日。前日上がり3ホールを連続バーディで17アンダーにした細川和彦は、スタートからスコアを伸ばせず苦しい立ち上がり。5番パー5でようやくこの日初めてのバーディを奪い18アンダーに伸ばした。しかし、同じ最終組の今井克宗が6番ホールまでに4つのバーディを奪い細川に1打差まで迫ったきた。
その今井は比較的バーディを奪い安い9番ホールでボギーを叩き失速。逆に細川はその9番でバーディを奪い楽になった。後半はボギーを2つ叩いたが、2位グループに2打差で99年のJTカップ以来となるツアー9勝目を飾った。
「苦しいですね、勝負の世界は。メーカーが変わって勝てたのは本当に何よりです。本当にこのまま勝てないんじゃないかと思っていた」一昨年賞金ランキング2位になる大活躍をした細川は、そのオフにクラブメーカーの契約を変えた。そして昨年はランキング33位、今シーズンもこれまで55位と成績を残せず苦しんでいた。
今大会は4日間とも赤いウェアで通した細川。最終日の今日は、応援に駆けつけた家族が揃って赤い服を身につけていた。最終18番でウィニングパットを決め、家族のもとに歩み寄り、1歳になる長男を抱えて優勝インタビューに応えた。