渡辺司、細川和彦が首位。今週も帰国組!?のE.エレラが3位
国内男子ツアー「カシオワールドオープンゴルフトーナメント」が、鹿児島県のいぶすきゴルフクラブ開聞コースで開幕した。この大会は最終戦の1つ前になるが、最終戦は上位選手しか出場できず、シード権を争う選手にとってはこの試合で来シーズンのシードが確定する。
そして、今週までの3試合をインターナショナルツアーとして、海外から多くの招待選手が出場しているが、その一方、国内のランキング上位の欠場が目立っている。現在賞金ランキング首位の谷口徹、3位のディーン・ウィルソン、4位の中嶋常幸など。さらには、ジャンボ尾崎が失格になり初日で姿を消し、ファンにとっては少し寂しくなってしまった。
初日の成績は、先週の「ダンロップフェニックストーナメント」で好成績を収めた渡辺司と細川和彦の2人が、5アンダーをマークし首位に立っている。2人はともに5バーディ、ノーボギーと安定したゴルフを見せている。
先週からパットの調子が上向きの渡辺は、「せっかくパターが良くなってきたのに、なんでシーズンが終わってしまうのだろう。あと2ヵ月くらいあったら良かったのに・・・。今現在、この試合が今季の最終戦。来季以降につながるような良い終わり方をしたい。あと54ホール精一杯頑張りたい」
1打差の3位には、E.エレラ、D.チャンドなど外国勢4名に加え、星野英正が並んだ。エレラは昨年末、米国ツアーのQスクールにチャレンジし、田中秀道と一緒に突破。しかし、迎えた今シーズンは目立った成績を残せなかった。先々週は米国ツアー終了後に帰国した田中が優勝争いを演じ、先週は横尾要が優勝を果たした。そして、今週はエレラが上位につけている。日本のコースで育った選手が、米国から帰ってくると好スコアをマークする。何か要因があるのだろうか。
賞金王争いは首位の谷口徹、2位に佐藤信人の2人に絞られた。そして、今週谷口が欠場しているため、佐藤が優勝すると2800万円が加算され、その時点で逆転する。しかし、佐藤は米国のQスクールに挑戦するため、次週の最終戦には欠場しそうだ。となると、佐藤が首位に立っても、最終戦で谷口が再逆転する可能性も高くなる。
さて、シードを争う選手たちだが、来シーズンのシードを獲得できるのは上位70名までとなっているが、実際には、上位選手でも日本ツアーの資格を持たない選手が混在するため数名が繰り上げになる。現在77位の谷原秀人もこの試合で滑り込みを狙っている1人だ。初日の谷原は1アンダーの32位。明日以降順位を上げなければならないが、まずは、明日2日目に予選を通過することが、第一関門となる。