4連覇に向けて!片山晋呉が14アンダーで2連覇達成!
国内男子ツアー「サントリーオープン」の最終日は、朝のうち雨が降っていたが、さほどプレーには影響はなかった。しかし、グリーンはやわらかくなり、アイアンの距離感があっている選手は、がんがんピンを攻めていった。
優勝争いは、3日目を終えて混戦になっていたが、スタート直後の2番ホールから3連続バーディを奪った片山晋呉が、通算15アンダーで2年連続優勝を果たした。
ディフェンディングチャンピオンの片山は、初日3アンダー3位と好位置につけると、「今週は行けるでしょう」と優勝を予告した。そして、3日目に首位タイに浮上すると「この大会では2年3年、そして4年連続して優勝したい」と話した。全ては片山の計算どおりだったのか、最終日のゴルフは他を圧倒する強さだった。
前半で4ストローク伸ばし13アンダーにした片山は、14番でも伸ばし完全に2位以下を引き離した。ここで守りに入るかと思われたが、その後もピンを攻め続けた。昨年、自身が記録した15アンダーという優勝スコアを上回る勢いだった。
13番ではセカンドショットをグリーン左サイドのバンカーに入れ、16番パー3ではティショットでグリーンをオーバーし、斜面に打ち込んでしまった。しかし、落ち着いたリカバリーショットでパーをセーブした。
最終18番では、得意のドライバーをフルショットし、セカンドショットはピン横1メートルにつけてバーディを奪った。アテスト後姿を現した時には、一昨年話題を呼んだ「たすき」が登場。「サントリーオープン V2」と書かれたたすきをかけてギャラリーの前に登場した。
11アンダー2位には、この日4ストローク伸ばした井戸木鴻樹と、3日間首位を守ってきた今野康晴。安定感のあるゴルフでスコアを伸ばしてきた井戸木は、終盤ピンチを迎えたが、アプローチやバンカーショットでパーセーブを繰り返した。今野は2番ホールでバーディ先行になったが、その後は思うようにスコアを伸ばせず、片山について行くことができなかった。
また、招待選手のデビット・ゴセットは、前半2つのボギーでイーブンパーまで後退したが、後半は12番でバーディを奪うと、14番からは4連続バーディ。最終18番でボギーを叩いたが、通算4アンダー12位に入った。初日4オーバーと大きく出遅れていたが、なんとか招待選手の面目は保った。