藤本が首位浮上!上平、池田、川村が追う
◇国内男子◇日本ゴルフツアー選手権 Citibank Cup Shishido Hills 3日目◇宍戸ヒルズカントリークラブ(茨城県)◇7313ヤード(パー71)
前日の大会2日目が雷雲接近による中断後にサスペンデッド。そして3日目は6時45分から第2ラウンドの残りが行われ、第3ラウンドはアウト、インに分かれて68名の選手がスタートした。3ラウンドを終えて首位に立ったのはツアー初優勝を狙う藤本佳則。通算10アンダーまで伸ばして2戦前に惜しくも優勝を逃した雪辱を果たすチャンスが到来した。
藤本を1打差で追うのはプロ11年目の上平栄道と藤本とは同期で今季からツアー参戦している18歳の川村昌弘。今季2戦目の「つるやオープン」で3位タイに入った川村が、逆転優勝も狙える位置で最終日を迎える。さらに通算8アンダー4位にはツアー10勝目がかかる池田勇太が2打差からの逆転優勝を狙う。
さらに通算7アンダー単独5位にドンファン(韓国)、通算6アンダー6位タイにはキム・キョンテ(韓国)といった実力者が名を連ねる。また、2日目まで暫定3位につけていたキム・ドフン(韓国)は通算4アンダー10位タイに後退。さらに藤田寛之も通算2アンダー18位タイまで順位を下げてしまった。
<今度こそ!藤本佳則がツアー初優勝に王手>
第3ラウンドを6アンダーの4位タイからスタートした藤本は、5メートルを沈めた序盤の2番(パー5)のバーディをきっかけに、6番までに4つのバーディを決めてトップの座についた。8番でボギーを叩き、後半インは14番のバーディ以外はすべてパーとしたが、難易度の高い終盤を静かに切り抜けてホールアウト。安どの表情でクラブハウスに引き上げた。
「この難しいコースで3日間回って、首位にいるということがショットも含めて良い調子なんだと思います」。アマチュア時代から数えても同大会は初出場。それでも2週前の「とおとうみ浜松オープン」に続き、最終日最終組でプレーする機会を手にした。
そして、同組での直接対決とはならなかったが、東北福祉大OBの先輩、池田勇太と優勝争いの舞台に立つことが大きなモチベーションとなる。「勇太先輩はツアーでも何勝(9勝)もしている方。面倒を見てもらっているし、この試合で一緒に争えるのがうれしい」。その池田は、2009年の「日本プロゴルフ選手権大会」、国内メジャーでツアー初優勝を飾った。現時点で2打差をつけているが、大きな背中を追いかける気持ちで残り18ホールに入る。