J.チョイが逆転でツアー初優勝!藤本佳則は1打及ばず
◇国内男子◇とおとうみ浜松オープン最終日◇グランディ浜名湖ゴルフクラブ(静岡県)7054ヤード(パー72)
9アンダーの3位タイから出たジェイ・チョイ(米国)が7バーディ、ノーボギーの「65」をマークし、通算16アンダーとして日本ツアー初優勝を飾った。14アンダーの単独首位で最終日を迎えた藤本佳則は終盤に失速し「71」。通算15アンダーの2位と逆転を許し、ツアー史上最速のプロ転向後3戦目での初勝利はならなかった。
通算14アンダーの谷原秀人が単独3位。13アンダー4位にカート・バーンズ(オーストラリア)が続いた。武藤俊憲、近藤共弘らが通算10アンダーの6位タイ。通算9アンダーの10位タイに谷口徹、藤田寛之、池田勇太、小田孔明ら7人が入った。
6アンダーの14位タイから最終ラウンドをプレーした石川遼はスコアを2ストローク落とし、通算4アンダーの41位タイに終わった。
<“地元”で勝ちたかった!J.チョイが気合いの逆転>
初日から首位をキープしていた藤本佳則、そして2打差で追いかける谷原秀人の一騎打ちに待ったをかけたのが、韓国系米国人のジェイ・チョイだった。「ここ浜松はヤマハの本拠地なので、初優勝はここで果たしたいです」。昨年から用品契約を結ぶヤマハ本社の所在地と知ったジェイは、首位とは5打差で迎えた最終日に逆転優勝を狙っていた。
前半4番から4連続バーディを奪い、ジワジワと首位との差をつめると、15番でもバーディを奪い「チャンスはある」と自らを奮い立たせる。16番パー3ではグリーン手前のバンカーに捕まりピンチを招くが、3mのパーパットを沈め「自分には運がある」とさらに勢いを増す。そして最終18番「ボードを見たら首位で並んでいたので、アプローチを寄せれば勝てるかも知れない」と、グリーンまで歩測して放った3打目はピンの右70センチにピタリと止まった。
「あのアプローチは今年一番のショットですね。簡単なバーディパットで決めることが出きました。本当に嬉しいです、まだ優勝が信じられない。今日はプレッシャーもなく、チャンス、チャンスと自分で思うことで、凄く楽しくラウンドすることが出来ました」と、来日3年目とは思えぬ流暢な日本語で、嬉しさを表現した。