河野晃一郎がベ・サンムンとのプレーオフを制して初優勝!遼は10位
◇国内男子ツアー第21戦◇マイナビABCチャンピオンシップゴルフトーナメント最終日◇ABCゴルフ倶楽部(兵庫)◇7,217ヤード(パー72)◇曇り◇ギャラリー数7359
30歳の河野晃一郎がベ・サンムンとの6ホールにわたるプレーオフを制して悲願のツアー初勝利を飾った。
10アンダーの2位タイから最終ラウンドを戦った河野は、通算13アンダーで迎えた最終18番(パー5)でイーグルを奪い、通算15アンダーで先にホールアウトしていたサンムンに土壇場で追いつきプレーオフに突入。18番ホールの繰り返しで行われたプレーオフでは、賞金ランキングでトップを快走する相手に食らいつき、6ホール目で2.5メートルのバーディパットを決めて、べを退けた。
通算14アンダーの3位タイには藤田寛之と小田孔明。13アンダーの5位に矢野東とJ.B.パク(韓国)が入った。
9アンダーの5位タイから出た石川遼は出だしの1番でいきなりダブルボギーを叩くなど序盤に苦しみ、「70」で通算11アンダー。10位に終わり今季初勝利はならなかった。
<「勝っちゃった!」大金星の河野晃一郎>
最終18番パー5、イーグルを奪えば通算15アンダーのベ・サンムンに並ぶという状況に、河野晃一郎は、フェアウェイキープだけを考えてティショット。そして「安全に行ったら2位もないかもしれない」と思い切って攻めた結果、ピンまで3mにつけてイーグルを奪った。そして6ホールにおよぶプレーオフ、「勝てるとは思わなかったが、負けたくはなかった」という河野が、3mのウイニングパットを沈めてツアー初勝利を手にした。
<べ・サンムンはプレーオフで力尽きる>
最終日にリーダーズボードを一気に駆け上がったのは、現在賞金ランキングで首位を走るベ・サンムンだった。2連続バーディでスタートすると、前半だけで6つのバーディを量産。さらに、後半も11番、17番でボギーをたたくが、13番から怒涛の4連続バーディで後続を引き離しに入った。ベがホールアウトしてから40分後、最終組の河野が最終ホールでイーグルを奪い、プレーオフに突入。6ホールのうち何度かベにチャンスが訪れたが、決めきることができず河野に優勝をさらわれた。
<石川遼は追い上げならず10位タイ>
後半の15番、18番と2つのパー5でスコアを伸ばし、4打差からの逆転優勝を狙った石川遼だったが、スタートの1番でダブルボギーをたたく大誤算。「1番でティショットが曲がったときに優勝は難しいとわかった」。ラウンド後にも、その1番をこの日のキーポイントに挙げる石川。中盤以降5つのバーディを奪ったが、勝負どころの終盤でも伸ばしきれず通算11アンダーの10位タイに終わった。