丸山大輔が2年ぶりの勝利に王手! 遼は28位に後退
滋賀県の琵琶湖カントリー倶楽部で開催されている、国内男子ツアー第16戦「アジアパシフィックオープンゴルフチャンピオンシップパナソニックオープン」の3日目。首位を4打差で追う丸山大輔が5バーディ、2ボギーの「68」をマーク。通算8アンダーの単独首位に浮上し、09年の今大会以来となる2年ぶりの勝利に王手をかけた
単独首位からスタートしたS.K.ホ(韓国)は2つ落とし、松村道央と並び通算7アンダーの2位タイに後退。通算6アンダーの単独4位にジェイブ・クルーガー(南アフリカ)、通算5アンダーの単独5位に藤田寛之が続いている。16位タイからスタートした石川遼は、4番でダブルボギーを叩くなど2つ落とし、通算1オーバーの28位タイに後退している。
<丸山大輔は2度目の大会制覇のチャンス>
5アンダーの4位タイから出た丸山が後半インでスコアを3つ伸ばして単独首位に躍り出た。ラフに入れるとすぐにボギーのピンチを招く難セッティングに耐えながら、18ホール中3つのパー5ですべて2オンに成功し、いずれもバーディとプレーにメリハリをつけた。今年の「日本ゴルフツアー選手権 Citibank Cup Shishido Hills」では2位となるなど、難易度が高ければ高いほど「気合が入る。他の選手が苦しんでいるところでスコアを出したい」と言う。ツアー通算2勝だが、その2勝目は2009年の同大会。昨年も3位タイと、毎年開催コースが変更されても大会との相性は抜群だ。「守っているだけでは、今のツアーは勝てない。強い気持ちを持って戦っていきたい」と力を込めた。
<今季初勝利を狙う松村道央「調子が上がってきた」>
昨季2勝をマークし賞金ランキング5位と躍進しながらも、今季前半戦は不調にあえいだ松村。逆転優勝へ向け好位置で最終日を迎えることになった。3アンダー8位タイから出ると、「67」をマークして首位に1打差2位タイに浮上。復調のきっかけは、前週の「ANAオープン」から帰宅後、自宅で見た4月のマスターズ最終日の映像。タイガー・ウッズ、チャール・シュワルツェルらのスイングを見て良いイメージがわいてきた。「ここまで来たら優勝したい」と意欲。昨秋の絶好調の感触も「あります」と言い切った。
<藤田寛之もジワリと3打差5位に>
予選ラウンド2日間をいずれも「69」でまとめた藤田は、この日もスコア上は安定したプレーを披露した。最終18番で短いパーパットを外し「もったいなかった」と話したが、3バーディ、2ボギーの「70」と3日間連続でアンダーパーをマーク。なかなか復調のきっかけをつかめない上に、前日朝に痛みを感じた首の状態も万全ではない。それでも“我慢比べ”なら勝機は十分。「ちょうどいいポジションじゃないですか。コースが難しいので、上にいてもビビるだけ。(最終日も)アンダーパーを出せれば」と虎視眈々と今季初勝利を狙う。