2011年 フジサンケイクラシック

諸藤将次が36ホール決戦を制し初優勝!遼は5位

2011/09/04 17:21
諸藤将次がツアー初勝利。36ホール競技で初優勝した選手は初めてとなった

山梨県の富士桜カントリー倶楽部で行われた国内男子ツアー第13戦「フジサンケイクラシック」最終日。大会前からの降雨によるコースコンディション不良のため中断、順延が相次ぎ36ホールでの決着となる中、諸藤将次が通算6アンダーでツアー初優勝をマークした。

最後の18ホールとなったこの第2ラウンドを4アンダーの暫定首位から出た諸藤は、前半に2つスコアを伸ばして独走態勢を築いた。後半12番からは2連続ボギーを叩くが、続く14番をバーディとし落ち着きを取り戻す。結局5バーディ、3ボギーの「69」でホールアウトした。

3打差の2位にはシンガポールのマーダン・ママット。さらに1打差の3位タイに小田孔明とタイのキラデク・アフィバーンラトが続いた。4打差を追い、逆転での大会3連覇を狙った石川遼は、この日のラウンドで「70」にとどまり、薗田峻輔と並んで通算1アンダーの5位タイに終わった。

なお、36ホールでの競技成立は日本ゴルフツアー機構(JGTO)の記録に残る1985年以降、87年「ゴルフ日本シリーズ」、91年「ブリヂストンオープンゴルフトーナメント」、98年「よみうりオープンゴルフトーナメント」に続く4度目となった。また、ツアーの規定により36ホールの短縮競技となったため、賞金配分は設定額の50%となった。

<変則日程の中で飛ばし屋・諸藤が悲願の初勝利>
台風12号の影響による連日の大雨で、36ホールでの決着となった今大会。前日3日(土)に完了した第1ラウンド終了後、成績順に組替えを行い、第2ラウンドを開始した。通例では前日トップの選手が最終組に入るように、前のラウンドの成績逆順でスタートしていくが、テレビ中継の関係で100人以上の出場選手を半分に分け、上位につけていた選手を前半にスタートさせた。

そのため、諸藤のホールアウト時点では、依然として下位スタートの50人余りの選手がプレーを続行中。彼らのプレー中に再び中断が発生し日没サスペンデッドとなれば、全選手が36ホールを消化できないことになり、競技不成立となってしまう恐れも。しかし午後には雲間から太陽ものぞき、悲願のツアー初優勝が決まった。

諸藤はホールアウト直後に勝利を確信してはいたが、約4時間後の表彰式で「ちょっと実感がわいてきた。嬉しいです」と笑顔。「後半9ホールは長かった。ようやくスタート地点に立てた」と喜びをかみしめた。今季ここまでのツアーで唯一人、300ヤード以上の平均飛距離を誇るスケールの大きな26歳は、将来の海外進出を夢見て戦っていく。

チャージを期待した後半インは1バーディ、1ボギー。石川遼は諸藤に5打差で敗れた

石川遼は後半インでもたつき3連覇を逃す>
大会史上初の3連覇がかかった石川遼は、4打差の諸藤を追ってスタート。1、3番とバーディを奪い追撃モードに入った。しかし5番の右サイドからの第2打をグリーン左手前の池に入れてダブルボギーとすると、後半インはチャンスを活かせない。結局「70」で1ストローク伸ばすにとどまり「やり切れたという感じではない。後半なかなかバーディを獲れず、足踏みしてしまった」と口惜しそうだった。

7:00再開の第2ラウンドに向けて練習。
「あっ、遼くん!」遠くから見ると、同じメーカーの契約だからたまに見間違えるね。特に雨の日はね。裏街道スタートから6つスコアを伸ばし、単独2位フィニッシュ。
今日の自分のナイスラウンドより、諸藤くんの優勝を心底喜んでました。3位タイフィニッシュ。
パッティングが絶好調でした。10番Par4では、196yが直接カップインしてイーグルなどでスコアを伸ばしました。3位タイフィニッシュ。
ガッツポーズ!昨年プレーオフで敗れたリベンジは成りませんでしたが、最後に意地を見せました。
ドライバーショットは破格です。一度、生で是非ご覧下さい。
台風の影響で、強烈なアゲインストの風が吹く事もあり、ドライバーショットがカート道路やクロスウェイまでしか飛ばないなんて場面も。
ドライバーの飛距離ばかりが注目されますが、今週はパッティングが好調だったように思えました。
16番グリーン脇のスコアーボードをチラリ。チャンスがあると確信したようです。バーディパットを沈め、ついに首位と2打差に。
しかし続く17番・・・。
18番でもミスショットを連発。
3連覇の夢は断たれました。追い付くチャンスがありながらも、上がり2ホールでのプレーに落胆してしまったかのよう。ホールアウト後はガッカリと冴えない表情でした。
18番セカンドショットを打ち終えて、勝利を確信した様子でした。笑顔で最終ホールのグリーンに向かいます。
午後スタートながら爆発!今週から投入した新しいパターが、やっと今日、火を噴きました
今週はこれがウィニングパットと言わせて下さい。午後スタート最終組の塚田プロがパーパットを沈めて全員がホールアウト。4日間に渡る36ホールの長丁場がようやく終了しました。
「本当は俺が持って行くものじゃないんだけどさ。今週は特別だよね。こんなの初めてだよ。諸藤くんのキャディさんに渡してあげないとね。」
ホールアウトから約4時間後、表彰式に向かいます。
グリーンサイドでお母さんも雄姿を見守ってましたよ。
プロの試合に初出場ながら、今日は2つスコアを伸ばし、ローアマゲットです。

2011年 フジサンケイクラシック