実力者が上位に!石川遼も10位タイスタート
国内男子ツアー第9戦「長嶋茂雄 INVITATIONAL セガサミーカップゴルフトーナメント」が、北海道にあるザ・ノースカントリーGCで開幕。大会初日に首位に立ったのは5アンダーをマークした片山晋呉、丸山大輔、キム・キョンテ(韓国)、ドンファン(韓国)、デービッド・スメイル(ニュージーランド)といったツアー優勝経験を持つ実力者たち。
1打差の4アンダー6位タイにも谷口徹、矢野東、市原弘大、ポール・シーハン(オーストラリア)の4人が続いている。そして、3アンダー単独10位には先週開催された「全英オープン」で予選落ちに終わった石川遼が入った。また、今大会から2試合連続でプロのトーナメントに出場するアマチュアの松山英樹は、1オーバー52位タイとなっている。
石川以外の全英帰国組は、池田勇太、藤田寛之、平塚哲二、高山忠洋の4人が1オーバー52位タイで並んでいるが、河井博大が3オーバー95位タイと出遅れてしまった。
<復帰戦の片山「ゴルフをできることが幸せ」>
5月の「ダイヤモンドカップ」以来、ほぼ2ヶ月ぶりのツアー復帰戦となる片山が、5バーディ、ノーボギーの「67」で回り、5アンダー首位タイと絶好のスタートを切った。長く痛めている背中への負担を軽減するため、今年の2月から腰を使う打ち方に変えたという片山。ところが、「ダイヤモンドカップ」で冷たい雨に打たれたことも重なり、「今度は腰にきてしまった」とスイングもままならなかった。今はプレーに支障はないものの、矯正ベルトを巻いてプレー。「ショットも思った通りに打てているし、パットがすごく好調だった」と、口調も軽やかだ。だが、今の片山にとって結果は二の次の様子。「気持ち良くゴルフができている。今は、ゴルフができることが幸せです」と声を弾ませた。
<「全英」帰りのキョンテが首位タイ発進>
先週は「全英オープン」に出場していたキョンテが6バーディ、1ボギーの「67」で回り、5人が並ぶ首位タイグループに名を連ねた。だが、昨日までは「スイングが悪かった」と苦笑。先週の全英で、強風対策のために低いボールを打つ練習を繰り返し、アドレスで上半身の前傾が深くなっていたことでグリップ位置が下がっていたという。「火曜日からスイングを全部チェックして、昨日のプロアマから大丈夫になった」と、スイング矯正が奏功。「今日が一番心配だった」という初日を上々の内容で終えた。
<遼、出だしの池ポチャからバーディラッシュ>
スタートホールの10番では、ティショットを右に曲げて池に打ち込みボギー発進。12番(パー3)でも3パットのボギーと序盤でつまずいた。だが、17番で5mを沈めるバーディを皮切りに、18番、折り返し後の2番、3番、5番とバーディを量産。風が吹き始め難度が増した午後スタートながら、首位に2打差の3アンダー10位タイで初日を終えた。昨日のプロアマ後に尾崎将司から受けたアドバイスをもとに、この日からスイング改造を敢行。「新しいスイングに取り組みながら、アプローチとパットに集中してできた結果。今年の中でも、一味違うラウンドになった」と充実の表情を見せた。