片山が首位の座を譲らず 尾崎や谷口など上位は大混戦
2004/07/10 18:00
広島県東広島市にある広島カンツリークラブ八本松コースで行われている、国内男子ツアー第13戦「ウッドワンオープン広島ゴルフトーナメント」の3日目。連日の猛暑の中、57歳5ヶ月のジャンボ尾崎が我慢強いゴルフを披露した。
大会2日目のインタビューの時、「晋呉と一緒に大会を盛り上げていく」と語ったジャンボ。この日最終組で片山と一緒にラウンドしたジャンボは、バーディが奪えず我慢のゴルフが続いたが、3バーディ2ボギーで3日目を終了。首位と2打差、通算11アンダーの3位タイにつけ、逆転優勝に向けて絶好の位置につけた。もしジャンボの逆転優勝となれば、前人未踏の同一大会10勝目、さらにはツアー最年長優勝記録の更新(57歳5ヶ月)となる。ジャンボの活躍に期待したい。
一方、首位を走る片山晋呉は、2日目のような勢いはなかったが、安定したプレーで確実にスコアを伸ばし、通算13アンダーで単独首位をキープした。5月の初旬に行われた「中日クラウンズ」以来、今季2勝目を挙げることができるのか。
また、尾崎3兄弟の次男である健夫が、通算12アンダーで単独2位に浮上。8番パー5でイーグルを奪うなど、アグレッシブなゴルフを展開して4つスコアを伸ばした。今年シニアツアーにデビューしたばかりのジェットが、レギュラーツアーでの優勝を狙う。
そのほか、ジャンボと並び首位と2打差の3位グループを形成するのは、初日首位だった高山忠洋と谷口徹の2人。高山はこの日のベストスコア「64」をたたき出して再浮上。そして2002年の賞金王谷口は、スコア「67」をマークしてジワリジワリと上位に進出。上位陣に役者が揃い、優勝争いは混沌としている。