霧で1時間遅れた初日、タイガーは19位タイと静かなスタート
2008年のメジャー第1戦「マスターズ」が、ジョージア州アトランタ郊外のオーガスタナショナルゴルフクラブで開幕。選ばれし94名の名プレーヤーを前に、マスターズ恒例のオナラリースタートを行ったのは、過去マスターズで4勝を誇るアーノルド・パーマー。50年前に初めてグリーンジャケットに袖を通したときのような豪快なショットを放ったが、その先は真っ白な霧がコースを埋め尽くしていた。この霧のため、選手のスタート時間は予定よりも1時間遅れることになった。
年間グランドスラムを狙うタイガー・ウッズは、イーブンパーの19位タイ。これまでのタイガーは、初日に出遅れることが何度かあったが、今回は13番、14番の連続ボギーの後、15番パー5でチップインイーグルを奪い、それ以外はパープレーと安定したゴルフを見せた。
初日首位に立ったのは、4アンダーをマークしたジャスティン・ローズ(イングランド)と、トレバー・イメルマン(南アフリカ)の2人。打倒タイガーを目論む若手2人が、大会を引っ張る形となった。1打差の3アンダー3位タイには、リー・ウェストウッド(イングランド)と米国のブラント・スネデカーとブライアン・ベイトマンの3人。
さらに1打差の6位タイには、昨年の覇者ザック・ジョンソン、イアン・ポールター(イングランド)など5人が並んでいる。ジョンソンは、昨年の優勝がまぐれでなかったことを証明するかのような安定したゴルフで初日を終えている。
日本勢は、午前中にスタートした谷口徹が、1バーディ、5ボギーの4オーバーの65位タイ。片山晋呉は1バーディ、4ボギーに2つのダブルボギーで7オーバー86位タイと出遅れた。谷口は3度目の挑戦で初の予選突破を狙い、片山は06年に記録した自己最高位の27位以上を目標としているが、難しい状況となった。