2002年 WGC EMCワールドカップ

やった!!世界制覇! 伊沢利光、丸山茂樹が頂点に立った

2002/12/16 09:00

メキシコのプエルトバラータにあるビスタバラータ・ニクラスコースで開催された、WGC(世界ゴルフ選手権)「EMCワールドカップ」で日本チームが優勝!世界の頂点に立った。

3日目に「58」というスコアをマークし単独首位に立った日本の伊沢利光、丸山茂樹組は、最終日もそのチームワークの良さを見せ付けた。2番ホールから3連続バーディを奪い、12番パー5でこの日6つ目のバーディ。目標の36アンダーに到達した。

しかし、そのまま逃げ切ることはできなかった。前日日本を上回る「57」の15アンダーをマークし4位まで浮上してきたフィル・ミケルソンデビッド・トムズのアメリカチームが、その勢いのまま最終日も伸ばしてきた。13番で8つ目のバーディを奪い35アンダー、日本に1打差まで迫った。

その直後、日本は痛恨もダブルボギーを叩き、ついにアメリカが首位に浮上した。。さらに16番でもバーディを奪ったアメリカが優勝ペースに入った。しかし、日本も諦めてはいなかった。16番で丸山がバーディパットを沈め、17番も執念のバーディ。この時点で首位アメリカに追いついた。

ところがこの時、首位のアメリカにピンチが訪れていた。最終18番ホールの2打目は、グリーン左サイドのハザードの中へ。3打目を打つミケルソンは、1ペナを選択し、グリーンサイドから4打目。このショットでカップを狙ったが、予想以上にオーバー。返しのトムズのパットも外れダブルボギーとなった。

これで楽になった日本は、最終ホールで確実にパーをセーブし、悲願の優勝杯を手にすることになった。昨年も伊沢・丸山ペアで挑んだが、35年ぶりの日本開催に、44年ぶりの優勝という期待がかかっていた。しかし思うようにスコアを伸ばせず11位に終わった。その雪辱も今回果たすことができた。

「今はまだ優勝したという実感より、72ホールを終えたという気持ちが大きい。でも今年日本で成績を出せなかったから最後にこんな大きな大会で勝てたことはうれしいですね」。今シーズン未勝利に終わった伊沢は、最後に大きな1勝を挙げた。昨年優勝した南アフリカのアーニー・エルスも同じようにワールドカップで優勝し、今シーズンは全英オープンで優勝するなど完全復活を果たした。伊沢にも来シーズンにつながることを期待する。

2002年 WGC EMCワールドカップ