レティーフ・グーセンが3アンダーで単独トップ。タイガー・ウッズは7位タイにつける
ノースカロライナ州、パインハーストR&CCNo.2コースで開催中の今季メジャー第2戦、「全米オープン」3日目も晴天が続いた。グリーンはさらに硬く止まらなくなり、ボギーどころか大叩きと隣り合わせの難コンディション。ついにアンダーパーの選手は1人だけになった。
この世界最高の我慢大会において単独トップに立ったのはディフェンディングチャンピオンのレティーフ・グーセン(南アフリカ)だった。13番でダブルボギーをたたき、一時はイーブンパーまでスコアを落とした。ところがクールなプレーが身上のグーセンはまったく動揺せず、続く14番、15番で連続バーディ。さらに最終18番でもバーディを奪い3アンダーでフィニッシュ。2位に3打差をつけ最終日に臨む。イーブンパーの2位タイには、2日目にグーセンと並んでトップに立っていたジェイソン・ゴアとオリン・ブラウンがつけている。
タイガー・ウッズは3日目もフラストレーションの溜まるゴルフを展開した。89%と3日間の中で最も高いパーオン率を数字的には出しながらも、ピンに絡むショットが少なくパット数はアマチュア並みの36。2つスコアを落としトップのグーセンとは6打差の3オーバー、7位タイにつけている。2日目の9番でパーパットを外した際、口惜しさでパターを振り下ろした際にグリーンを傷つけあわや失格になりかけたタイガー。3日目もパインハーストのグリーンと和解することはできなかった。
日本人選手の中では、2日目を終えて10位タイと健闘していた深堀圭一郎が5つスコアを落とし6オーバーの21位タイ。丸山茂樹は我慢のゴルフで大崩れを阻止したものの2つスコアを落とし7オーバーの26位タイ。今田竜二は8オーバーの35位タイにつけている。
最終日もパッティングのうまさと、冷静沈着なプレーがカギとなるのは確か。2位に3打差をつけトップに立っているグーセンの展開にもよるが、開催前に出場選手の多くが予想していたイーブンパー前後という優勝スコアが現実的になってきた。