2012年 ザ・ロイヤルトロフィ

3年ぶり奪還へ 石川遼“今季最終戦”

2012/12/13 19:51
開幕前日のプロアマ戦で最終調整を行った石川遼。

欧州とアジア選抜の対抗戦「ザ・ロイヤルトロフィ」は14日(金)から3日間、ブルネイのエンパイアホテル&CCで開催。2009年から4大会連続の出場となる石川遼は、これが2012年シーズン最後の公式戦出場となる。

前週はアジアンツアー「タイランド選手権」で11位タイの成績を残した石川は、週明けの火曜日(11日)に移動。初めてとなるブルネイの地に降り立った。翌12日には休む間もなくチームの一員として練習ラウンドを敢行。初日のフォアサムでコンビを組むベ・サンムンのほか、Y.E.ヤンキム・キョンテ(いずれも韓国)とともに日本語でコミュニケーションをとりながら和気藹々とコースをチェックした。

ジャック・二クラス設計の18ホールは、熱帯樹林を切り裂いて作られたリゾートコースとあって、サイドが狭く、レイアウトはトリッキー。また開幕前から連日雨が降っており、ティグラウンドからフェアウェイ、ラフ、グリーンに至るまでを覆ったティフトン芝はかなりソフトな状態だ。

それでも「状態はすごく良いので、あまり狭くは感じない」と石川。マッチプレーでは、コース云々も重要だが、普段以上に対戦相手との勝負に比重を置く。「ストロークプレーは4日間という時間的余裕がある。でも団体戦、マッチプレーは1日にかけるエネルギーも違ってくる。勝っていても油断もよくないし、負けていても諦めてはいけない」。今年9月に欧州が最終日に大逆転勝利を収めた「ライダーカップ」も例に出しながら、「あといくつ勝てれば・・・と思っていると難しくなるもの」と説いた。

2009年、11年の日本ツアー賞金王コンビ。アジアチームにポイントをもたらしたい。

初出場の2009年大会ではアジアに初勝利をもたらしたものの、その後2年は敗戦。特に昨年は最終日に4ポイント差をひっくり返された。「みんなモチベーションは高い。一昨年、去年と悔しい思いをしている」。初日のフォアサム形式のダブルスマッチプレーではベ・サンムン(韓国)とコンビを組み、ヘンリック・ステンソン&ゴンサロ・フェルナンデスカスタノとの対戦が決定。「フォアサムは自分たちのことで精一杯になる。サンムンは熱くなれるし明るい選手なので、団体戦に向いているはず。相手にしたら嫌な選手と組めるのは嬉しい」と自信を見せる。

今大会のアジア選抜は初出場選手が4人。ジーブ・ミルカ・シン(インド)と並び最多の4度目の参戦となる21歳には、チームを牽引する戦いぶりが求められる。(ブルネイ・バンダルスリブガワン/桂川洋一)

2012年 ザ・ロイヤルトロフィ