2012年 WGCブリヂストンインビテーショナル

遼、下位低迷も後半に粘り「修正できた」

2012/08/06 08:53
昨年大会の“再現”はならなかった石川遼。パッティングのタッチに最後まで苦しんだ。

米オハイオ州アクロンで開催された「WGCブリヂストンインビテーショナル」最終日。3オーバーの39位タイから出た石川遼は2バーディ、3ボギー、1ダブルボギーの「73」で回り、通算6オーバーの50位タイでフィニッシュした。

天候不順により、全選手が2人ずつ1番ティからスタートする2サム1ウェイ方式から、3人ずつ1番、10番ホールから出る3サム2ウェイに変更された最終ラウンド。午前8時、10番ティからトップグループでティオフした石川は、出だしからドライバーショットが乱れた。

11番で第1打を右ラフに落とすと、グリーンを狙った第2打はフェードがかからずに左の木に当ててしまう。ショートゲームもミスが続き結局4オン2パットのダブルボギー。さらに13番でもティショットを右に曲げボギーを叩いた。15番(パー5)を終えた直後に雷雲接近による約2時間半の中断を経ても、悪い流れは断ち切れない。3つ目のボギーは16番(パー5)。1.5メートル、下りのパーパットを沈められず。さらに折り返しの18番でも第1打を右サイドに曲げ、セカンドは出すだけ。ボギーとなりハーフ「40」と苦しんだ。

それでも後半は2バーディを奪取。「特に何かを変えたわけではないが、スイングのイメージが凄く良かった」。2番(パー5)は2オンに成功。8番ではグリーン左からチップインで決めた。パー3を除くアウトコース7ホールでは、ティショットでフェアウェイを外したのは2回。うち1回はセミラフと安定した。

昨年は優勝争いを演じた大会で低迷。その大きな要因をパッティングとし「ストロークは悪くないが、タッチが合わせられなかった。コースに合うまで、時間がかかり過ぎた」と唇をかむ。もちろん4日間の成績については大きな不満を感じている。それでも「(最終ラウンドの)後半の半分は完璧だった。途中で修正できた。あれだけの流れから後半、よく粘れたと思う」と話した。

今シーズンの獲得賞金額は85万4951ドルまで積み上げ、来季のシード権獲得に向け自身が安全圏と設定する90万ドルへは残り約5万ドルを切った。そして次週は「全米プロゴルフ選手権」を迎える。「来週はメジャーですから、試合も注目される。日本人選手の一人として頑張りたい」。連続するビッグトーナメントで、次こそは存在感を光らせるか。(米オハイオ州アクロン/桂川洋一)

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