遼、アイアンショット振るわず41位
世界ゴルフ選手権シリーズの今季第3戦「WGCブリヂストンインビテーショナル」が2日(木)、米オハイオ州のファイヤーストーンCCで開幕。3年連続の出場となった石川遼は2バーディ、3ボギーの「71」でまわり1オーバーの41位タイでの発進となった。
初日、午後からのスタートとなった石川は、前半2番でまずバーディを先行させた。パー70設定で2つしかないパー5のひとつ。足場の悪い右サイドのラフからの第2打をフェアウェイにレイアップ。3オンとすると、奥から2メートルのパットをきっちりと沈めた。
しかし7番(パー3)でグリーン右手前のバンカーからパーセーブできずボギーとすると、9番ではティショットを大きく左に曲げ、2打目はフェアウェイに出すだけ。続くウェッジでのショットはピン奥に外し2つ目のボギー。10番で3.5メートルのバーディチャンスをものにしてイーブンに戻すが、13番で再びボギーを叩き、結局オーバーパーでの滑り出しとなった。
「全体的にスイングがしっくりしない感じで終わってしまった」と振り返る石川。一番に課題としてあげたのは前半のパー3、5番と7番でのティショット。いずれも、目下練習中のフェードボールで攻めたが、5番では曲がり幅が大きくピンの右手前、7番では右手前のバンカーに突っ込みボギーを呼んだ。「体が切れていないと、つかまったフェードボールは打てない」。その後は「最初から悪いわけではなかったが、フェードを打ち出してから体が緩み始めたところがある」とスイングへの違和感を持ったまま、ホールアウトした。
それでも、18ホールを通して「内容の割にスコアはよかった。あれだけのゴルフで、これだけ難しいコースを1オーバーで回れるとは思わなかった。内容的には3オーバー、4オーバーくらい」と、その感触以上のスコアには安堵感も漂う。アプローチ、そして出だしから2メートル以内のパットを確実に沈めるなど、ショートゲームは安定した。「踏みとどまったので、逆に楽しみ。これでショットが良かったら・・・という感じはある」
昨年は13位タイスタートから、3日目終了時に2位につける活躍を見せた。トップで飛び出したジム・フューリックとの差は8ストローク。「修正して明日から3日間、ピンを攻められるようにしたい。簡単に言えば、1日で10個ずつ順位を上げていく」。そう意気込んで、さっそく練習場へと足を向けた。(米オハイオ州アクロン/桂川洋一)