遼、日本ツアーに4試合ぶり参戦
5月下旬から5週間の米国遠征を終え、前週の日韓ゴルフ対抗戦「ミリオンヤードカップ」に出場した石川遼は5日(木)に開幕する「セガサミーカップ」に出場する。「とおとうみ浜松オープン」以来、およそ1か月半ぶりに日本ツアーが戦いの舞台となる。
長崎での日韓戦を終えた石川は直後に北海道入り。5年連続の出場となるトーナメントの開催コース、ザ・ノースカントリーGCで調整を重ねてきた。プロ1年目の2008年大会では当時の最高位となる3位。そして昨年はキム・キョンテ(韓国)に敗れたものの、最終日に優勝争いを演じるなど相性の良い18ホールで開幕前日の4日(水)にはプロアマ戦に出場。「去年はグリーンが硬くなって、このコースの良さが出ていた。今年もその硬さが出ていて最高の状態」とコンディションに太鼓判を押した。
久々の国内ツアーに臨むにあたって石川の変化がひとつ。先の米国遠征では現地のハウスキャディを起用してきたが、今週は佐々木孝則コーチがバッグを担ぐ。相棒の加藤大幸キャディも試合に帯同しているが、ロープ外から視線を注いでもらう。「(いまは)お互いの勉強期間。これから二人で長くやっていきたいし、そのために客観的に遠くから見てもらって感じることもあると思う」と先を見据えた選択を強調した。
今大会終了後には、再び長い海外遠征が待っている。19日(木)開幕のメジャー第3戦「全英オープン」を手始めに、第4戦「全米プロゴルフ選手権」など連戦に出る予定。既に今季の米ツアー獲得賞金額を78万8271ドルまで積み上げ、来季のシード権獲得のボーダーライン上にいるが、それをより確実なものとするチャンスとなる。
海をまたいだ移動と試合を繰り返し、来シーズンの目標に着実に近づいている石川。その中で、主戦場の日本での確固たる“結果”が今週も期待されている。(北海道千歳市/桂川洋一)