2012年 東建ホームメイトカップ

遼、2つの新兵器で開幕戦に挑む

2012/04/11 18:06
雨の中、9ホールをラウンドし最終調整を行った石川遼

2012年国内男子ツアー開幕戦「東建ホームメイトカップ」の開幕前日、11日(水)には、恒例のプロアマ戦が行われたが、雨のために競技が9ホールに短縮された。雨に打たれた体のケアを終えた石川遼は、表彰式までの待ち時間が2時間以上あったため、コースを離れて一般の練習場で最終調整を行った。

開幕戦に向けて練習を終えた石川のキャディバッグの中身を見ると、そこには石川のエースパターとなるL字は無く、ヨネックス製のセンターシャフトのパットが入っていた。このパターは前日も練習時に交互に使用するなどテストをしていたが、大会初日は新パターを使用することに決めたという。

「いままでもパターの形を少し変えてみたり、シャフトを黒くしたりと気分転換をしてきました。そういう意味では今回も気分転換という感じですね。エースパターはしっかりと残しておきたいので」と、気まぐれのテスト使用になる可能性が高いことを明かす。

その一方で、「将来的に使っていきたい」と言うのが、クラブのグリップ変更だ。石川はゴルフを始めてからいままでラバー製のグリップしか使ってこなかった。しかし、今回ドライバーからウェッジに至るまでグリップにコード(糸)が入ったものにさしかえた。

「以前からコード入りのグリップに憧れはありました。短い距離のアプローチでは素手で打ちたいのですが、ラバーだと少し滑る感覚が生まれてきたので。ウェッジだけ変えるのはバランスも悪いので、パター以外の全てのクラブを変えることにしました。ラバーに比べると少し硬さを感じますが、将来的にはコード入りを使って行きたい」と、変更した心境を話す。

石川はこの開幕戦で初挑戦の2009年が5位タイ、そして昨年は単独3位と好成績を残している。「このコースは良いコースですし難しいです。昨年開幕戦で3位になって、このままいつか優勝できるかとも思っていたが、結局勝てずに終わってしまいました。でも、昨年は上位で戦えなかった未勝利ではないので、内容としては悪くなかったと思っています。昨年はジャンプの前の溜めのようなものだと思っていますので、今年は飛躍したいです」。シーズンを通し、複数回の優勝を目指す戦いが始まる。(三重県桑名市/本橋英治)

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