2011年 韓日プロゴルフ対抗戦 ミリオンヤードカップ

遼、薗田とタッグも韓国チームに1打差で敗れる

2011/07/01 19:02
薗田峻輔とコンビを組んだ石川遼は、ベ・サンムン&カン・キョンナム組に対し、昨年の大会2日目に続いて2連敗

日本選抜と韓国選抜の男子プロゴルフ対抗戦「ミリオンヤードカップ」が1日(金)、韓国のチョンサン・カントリークラブで開幕。両国10選手が出場する大会は初日、ダブルスのフォアサムによるストロークプレーで争われ、石川遼薗田峻輔組は3バーディ、3ボギーの「72」でまわり、韓国のベ・サンムン、カン・キュンナムの前に1ストローク差で敗れる結果となった。

両軍のペアがそれぞれ1つのボールを交互に打ち合い、18ホールのストロークで争った1日目。昨年に続き、薗田と杉並学院OBタッグを組んだ石川は、日本チームの4組目で登場すると、1番(パー5)で幸先のいいスタートを切った。右ラフからの第2打を薗田が左サイドのバンカーへ入れてしまうが、石川が3打目をピン左1.5メートルにつけてバーディ発進。現在日本ツアーで活躍するベ・サンムンと対峙し、一歩も引かない構えを見せた。

「2人のコンビネーションはまったく問題ない」との言葉通り、3番ではグリーン右奥のバンカーから石川がピンそば2メートル弱につけ、薗田がこの微妙な距離をきっちりと沈める。石川は「先週(ミズノオープン)に比べてボールを打ちに行く意識が強すぎた。スムーズなスイングができなかった」という調子ながらも、互いに粘って中盤は一進一退の攻防が続いた。

しかし両軍ともにイーブンパーで迎えた16番。薗田の7メートルのファーストパットは約2mショートし、石川もこれを決められず、痛恨の3パットでボギーとし1打後退してしまう。続く17番では石川が4メートルのバーディパットを決め、追いつくかに思われたが、韓国も2.5メートルを入れ返して両軍バーディ。1打ビハインドのまま最終18番に入ると、石川が右ラフからの2打目をピン奥3メートルにつけるが、薗田のバーディパットは無情にもカップ左へと外れ、ドローに持ち込むことはできなかった。

「ほんのちょっと(ショット、パットが)噛み合わなかった」と韓国に1ポイントを献上した悔しさが残る。それでも石川は「18番でバーディパットを決めれば引き分けという状況まで、緊張感を持ってプレーできた。相手を苦しめて負けるのは価値がある」と明日につながる黒星であることを強調し、顔を上げた。

2日目、石川は再び薗田とペアになり最終組に入った。相手はアジア勢史上唯一のメジャーチャンピオン、Y.E.ヤンと昨年度の日本ツアー賞金王キム・キョンテの最強コンビ。ダブルス・フォアボール形式でのストロークプレーは4人それぞれが自分のボールをプレーして、ペアで良い方のスコアを採用し、18ホールのトータルスコアで争われる。「明日はバーディが多い方が勝つと思う」とメジャーチャンピオンに対しても、真っ向勝負を挑んでいく。【韓国・釜山/桂川洋一】

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