遼、2日目はパープレー「我慢が(今後の)爆発的スコアに繋がる」
「~全英への道~ミズノオープンよみうりクラシック」2日目の石川遼のスタート時間は8時20分。通常の起床時間より30分早く起きたという石川は、3時30分にテレビをつけた。「前半の1分位から見ていましたね」。サッカー好きを自認する石川は、この日の早朝に行われたW杯予選リーグ第3戦「日本対デンマーク戦」を見逃すことはなかった。
いつも通りのストレッチをしながら、視線はテレビに釘付け。日本が先制ゴールを決めたときに、石川の叫び声で隣の部屋に居たトレーナーさんが目を覚ましたという。「本当に見て良かったと思います。チームが一丸となっているのが見られたし、個人と団体は違うけど、僕も見ている人を引きつける、魅了するプレーを見せたいと思いました」。コース到着直前に試合は終了。石川は大きな刺激を受けて大会2日目を迎えた。
首位と4打差の20位タイからスタートした石川。序盤は2番、3番とショットをピンに絡めて連続バーディを奪う。346ヤードの6番パー4では、ティショットをドライバーでグリーン手前のラフまで運ぶと、アプローチを2mに寄せてバーディ奪取。石川らしい攻めでスコアを伸ばす。しかし、続く7番でティショットを左にOBとしてダブルボギー。続く8番もボギーとした石川は、前半をパープレーで折り返した。
「ラウンドしながら修正したのですが、どうしても上半身に力が入ってしまった」という石川。ドライバーショットが左に行く傾向が強かったが、「もともと調子は良かったし、そこまで気になる修正ポイントではなかった」と振り返る。後半も2バーディ2ボギーとパープレ^でまとめた石川は、この日はスコアを伸ばせず通算2アンダーのまま。スコアはキープしたものの、順位は36位タイへと落としてしまった。
全米オープンのタイガー・ウッズやフィル・ミケルソンを見て、「うまくいかない日の我慢が爆発的なスコアに繋がる」という確信を得た石川。「今日は伸ばせなかったけど、逆に言うと落とさずに出来ました」と、この日のラウンドもポジティブに捉えている。果たして、石川の狙い通りに決勝2日間で爆発する日はあるのだろうか?