2009年 ザ・プレジデンツカップ

遼、Y.E.ヤンとのコンビで会心の勝利!

2009/10/10 11:31
頼れる兄と弟のようなコンビとなったY.E.ヤンと石川遼

「(プレジデンツカップで)初めて勝利を挙げられて嬉しく思っていますが、何よりもペアを組んでくれた(Y.E.ヤンさんに感謝したいと思っています」。大会2日目に韓国のY.E.ヤンと組んでフォアボールマッチを戦った石川遼は、自身の初ポイントを喜ぶ前に、まずはパートナーのヤンに対する感謝を述べた。

「彼のリードが無ければ、僕らの勝利は無かったし、プレー中も『自分のリズムを大事にして、ゆっくりプレーしていいよ』とリラックスさせてくれて、色んな言葉を掛けられる度に自分のプレーが出来ました」と続ける石川。タイガー・ウッズを相手に戦った初日と比べると「今日は緊張から解き放たれたような感じがした」と、ノビノビとプレーに集中した。

ケニー・ペリー&ショーン・オヘア組と戦ったこの日の石川&ヤン組。1番パー5でヤンがバーディを奪って1upとすると、続く2番パー3では石川が2mのバーディパットを沈めて2up。石川にとっては、これが今大会初めてのup獲得だった。4番では米国選抜がボギーを叩く中、ヤンのパーセーブで3up。6番では再び石川が1.2mのバーディパットを沈めて4upと、序盤で大きなリードを築いた。

しかし、世界ランク3位のケリーは簡単には引き下がらない。8番で第2打を60cmにつけてバーディとすると、続く9番でも3mのバーディパットを沈めて2ホール連取。USAコールが響く中、2ダウンまで盛り返した。

嫌な流れの中で迎えた11番パー3。先にティショットを放ったオヘアーがピンそば2mのバーディチャンスにつける。石川は奥のカラー。ヤンは手前のグラスバンカーから、奥のカラーまで打ってしまう。このピンチの状況で石川は約6mのバーディパットを直接ねじ込み右手で渾身のガッツポーズ!一方のオヘアーがバーディパットを決めきれずに、国際選抜は3upとリードを広げた。

ところが、米国選抜は続く12番でケリーが手前のカラーからチップインバーディを奪い、再び2upへと押し戻す。「あの僕のバーディは相手にとって痛いバーディだと思ったけど、そうでもなかったのかなと感じさせるくらい、もの凄い粘りだった」と石川も目を丸くした。

それでも、336ヤードの13番パー4でヤンが1オンに成功してバーディ奪取。続く14番もバーディを奪って4アップとし、ドーミーとなった15番は双方パーで勝負あり。国際選抜が4&3で勝利を飾った。

日本語も話すヤンとの相性は抜群で、明日のフォアサムマッチでも再びヤンと組むこととなった石川。「午前の試合で勝てば、午後も組むかも知れないです。もし3戦全勝したら、無敵のチームということになるので、出来ると信じてそれを目指したいです」と、コメントも上向きになってきた。

2009年 ザ・プレジデンツカップ