2011年 ナビスターLPGAクラシック
期間:09/15〜09/18 場所:RTJゴルフトレイル(アラバマ州)
16歳のA.トンプソンがツアー史上最年少優勝!
米国女子ツアー第18戦「ナビスターLPGAクラシック」は18日(日)、アラバマ州のRTJゴルフトレイルで最終ラウンドを行い、15アンダーの単独首位から出た16歳(7ヶ月8日)のアレクシス・トンプソンが「70」で回り通算17アンダーとして初優勝を飾った。単独2位のティファニー・ジョーに5打差をつける圧勝でツアー史上最年少優勝記録を樹立した。
2位に5打差をつける独走態勢を築いて最終日を迎えたトンプソン。「1番ティでは緊張した」というが、2番(パー3)でバーディを先行させると、これまでの3日間と同様、まだ16歳の少女とは思えないプレーを見せた。8番で2つめのバーディを決めて前半を「34」で折り返す。並み居る先輩プロたちに背中を追われ、11番、12番を連続ボギーとしてしまうが、16番から2連続バーディを奪い返すしぶとさも見せた。
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2005年に「サイベースクラシック」を18歳9カ月17日で制したポーラ・クリーマーの最年少優勝記録(現行のツアー制施行前の記録は1952年に18ホール競技の「サラソタオープン」でマリーン・ヘギーが樹立した18歳14日)を大幅に更新。キャディを務めた父・スコットさんと喜びを分かち合い「記録となることは知っていた。でも今日はゴルフコースに集中すること、ベストを尽くすことだけを考えた。それが私の出来るすべてだったから」と笑顔を見せた。
トンプソンは1995年2月にフロリダで生まれた。2人の兄、ニコラスとカーティスもゴルファーという家庭で育ち、12歳の時に「全米女子オープン」の予選会を通過して、史上最年少出場を果たす。2年後の同大会では決勝ラウンドに進出。180センチの長身から繰り出されるドライバーショットが最大の魅力で、昨年6月に15歳126日でプロ転向し、ミッシェル・ウィの記録(15歳359日)を更新して史上最年少となった。
LPGAツアーでは「学業との両立」等の観点から、規定により18歳未満の選手に対してはツアーカード(シード権)を付与しておらず、トンプソンに対しては来季の出場権をかけたQスクールの受験を、特例で認めた経緯がある。今大会の優勝で、規定の変更や新たな特例措置が取られる可能性もありそうだ。
なお、通算11アンダーの単独3位にアンジェラ・スタンフォード。通算10アンダーの4位タイにはブリタニー・ラング、カレン・スタップルズ(イングランド)が入った。野村敏京は「71」で一つスコアを伸ばし、通算1アンダーの39位タイでフィニッシュした。