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池田勇太 ツアータイの3週連続2位「ビリと一緒」

北海道の札幌ゴルフ倶楽部 輪厚コースで開催された国内男子ツアー「ANAオープンゴルフトーナメント」は、藤田寛之が最終日に通算16アンダーまでスコアを伸ばし逆転で今季初優勝を飾った。2年ぶりの大会制覇で今季初勝利を狙った池田勇太は「67」をマーク。しかし1ストロークが届かず、3試合連続で2位でフィニッシュした。

またしても、あと一歩、あと一歩が届かなかった。ホールアウト直後に見せた苦悶の顔。それこそが池田の、そして周囲の口惜しさも表していた。

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4打差を追ってスタートした最終ラウンド。2番でボギーを先行させながらも4番から3連続バーディ。そして2オンに成功した9番(パー5)ではイーグルを奪って折り返し。首位キム・ヒョンソンとの差は2ストロークに。そして12番から2連続バーディを奪い、上がり2ホールを迎える頃には通算16アンダーのトップタイで並んでいた。

しかし輪厚名物17番パー5、右サイドからの第2打。「3番のユーティリティで刻むか、スプーンで狙うか悩んだ。打った瞬間の弾道は見えていないけど、はじめから2オンするとは思っていなかった。近くまで運んでやろうと思っていた」。しかし舞い上がった弾道は、グリーン近くの木で跳ねて手前に。3打目は右からせり出した枝葉に遮られ4オン1パットのパー。そして最終18番ではティショットを右に曲げて痛恨のボギーフィニッシュとなった。

キム・キョンテ(韓国)に1打及ばなかった「フジサンケイクラシック」、呉阿順(中国)との変則プレーオフに敗れた「TOSHIN GOLF TOURNAMENT IN 涼仙」に続き3週連続2位。これは1992年の藤木三郎、1997年の尾崎直道に並び、ツアータイ記録(資料が残る1985年以降)。「優勝争いをしても、優勝しないと意味が無い。2位じゃ、ビリと一緒だよ」。この14日間で獲得した賞金は2404万円にも上る。しかしそれをはるかに上回る悔しさが、池田の胸を充満させている。(北海道北広島市/桂川洋一)

【3週連続2位の記録】
藤木三郎(1992年)
6月25日~28日:ミズノオープン(2位タイ)
7月2日~5日:フィランスロピー(単独2位)
7月9日~12日:ヨネックスオープン広島(2位タイ)

尾崎直道(1997年)
11月13日~16日:住友VISA太平洋マスターズ(2位タイ)
11月20日~23日:ダンロップフェニックス(単独2位)
11月27日~30日:カシオワールドオープン(2位タイ)

池田勇太(2012年)
8月30日~9月2日:フジサンケイクラシック(単独2位)
9月6日~9日:TOSHIN GOLF TOURNAMENT IN 涼仙(単独2位)
9月13日~16日:ANAオープンゴルフトーナメント(2位タイ)

関連リンク

2012年 ANAオープンゴルフトーナメント



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