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マスターズ
期間:04/09~04/12  場所: オーガスタナショナルGC(ジョージア州)

オーガスタでのジュニアイベント 日本人中学生が出場!

マスターズ前週の日曜日「ドライブ・チップ マスターズ前週の日曜日「ドライブ・チップ&パット」の決勝戦に出場した、日本国籍を持つメーガン・チャオさん(左から2番目)と家族

9日(木)に開幕するメジャー初戦「マスターズ」。昨年から、前週の日曜日は会場のジョージア州オーガスタナショナルGCで、ジュニアのイベント「ドライブ・チップ&パット」が行われている。全米予選を勝ち抜いた各部門(7-9歳、10-11歳、12-13歳、14-15歳のいずれも男女)、延べ80人がこの決勝大会に出場。今年はその中に、日本国籍を持つ女子選手がいた。

メーガン・チャオさんは13歳の女子中学生。日本人と中国人のハーフで米国籍の父と、日本人の母の間に生まれた。ミドルネームはメグミ(恵)さん。幼い頃から主にカリフォルニアで育ち、現在は日米の二重国籍を持つ。ハワイから太平洋沿岸の州で争われた地域予選を3度勝ち抜き、“西地区”の代表選手として出場した。

ホームコースのロスアルトスG&CCは、米女子ツアーで通算30勝以上(メジャー7勝)を挙げ、54歳になったいまも第一線で活躍するジュリ・インクスターの夫、ブライアン氏がトップを務めており、そんなLPGAの伝説的選手からも目をかけられる存在だ。今大会の直前にも、関係者を通じて激励されたという。

ゴルフの底辺拡大を目的に、オーガスタナショナルGC、全米ゴルフ協会(USGA)、PGA・オブ・アメリカが連携して誕生したこのコンテスト。ルールは1打目からカップに入れるまでの打数を競う、いわゆるストロークプレーやマッチプレーではなく、全員が同じティからドライバーショットの飛距離(他のクラブでも可)、アプローチショット、パッティング精度の3部門の技術を競う。それぞれボールが飛んだ順、カップの近くに寄った順でポイントを獲得し、総合得点で争う。

ともすれば、TV番組のゲームのようでもあるが、そう見られない理由は、この決勝戦の舞台がオーガスタナショナルGCであることに他ならない。ショットとアプローチは実際の打撃練習場で、パッティングは数々の歴史を生んできた18番グリーンで行われる。チャオさんは得意のドライバーで得点を稼ぎ、12-13歳部門の10人中5位でフィニッシュした。

将来の夢はもちろんプロゴルファー。大会前の資料によれば、胸に残るシーンは昨年、インクスターが自身最後と決めていた「全米女子オープン」の3日目に「66」をマークしたプレーと、もうひとつ。2012年マスターズのプレーオフで、バッバ・ワトソンが10番ホールで見せた2打目、林の中からのウェッジショットだという。

このイベントの表彰式には、グリーンジャケットを着たマスターズの歴代王者が出席する。ニック・ファルドアダム・スコット…。彼女のカテゴリーでプレゼンターを務めたのは、ワトソンだった。

「楽しかったです。ぜんぶ」

将来、彼女はここにいた男子選手のようにマスターズでプレーする夢は見られない。けれども、そんなことは何でもない。代えがたい経験への興奮が、幼さの残る笑顔ににじんでいた。(ジョージア州オーガスタ/桂川洋一)

桂川洋一(かつらがわよういち)
1980年生まれ。生まれは岐阜。育ちは兵庫、東京、千葉。2011年にスポーツ新聞社を経てGDO入社。ふくらはぎが太いのは自慢でもなんでもないコンプレックス。出張の毎日ながら旅行用の歯磨き粉を最後まで使った試しがない。ツイッター: @yktrgw

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