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期間:04/09~04/12  場所: オーガスタナショナルGC(ジョージア州)

アジアのヒーロー候補ラヒリ 初のマスターズへ

アジアのヒーロー候補、アニルバン・ラヒリ アジアのヒーロー候補、アニルバン・ラヒリ。キャップにあしらわれたロゴは、ウッズも契約するスポンサーのもの(Stuart Franklin/Getty Images)

松山英樹は既にアジアのプロゴルフをリードする若手の筆頭候補。その実力の認知度は大陸や大海原を飛び越え、既に“ワールドクラス”だが、次週の「マスターズ」前に、アジア発のニューヒーローとして台頭著しいのが、インド出身のアニルバン・ラヒリだ。

今年2月、アジアンツアーと欧州ツアーの共催試合「メイバンク・マレーシアオープン」と「ヒーローインディアンオープン」で立て続けに優勝。3月末の最新世界ランクで33位に入り、同50位以内の資格で初のマスターズ出場権を手に入れた。今年10月に行われる対抗戦「ザ・プレジデンツカップ」の世界ランクによる世界選抜チームの選考レースでは、アダム・スコットジェイソン・デイ(ともにオーストラリア)、松山、チャール・シュワルツェル(南アフリカ)に次ぐ5番目にランクインしている。

27歳のラヒリはほんの数カ月前、昨年末に欧州ツアーの予選会を受験していた。それも最終日の上がり5ホールで2バーディを決めて、なんとか今年の年間出場にこぎ着けたという状況だったのだから、驚くべき躍進だ。

幼少時、故郷インドでは多くのゴルフ場が軍の所有物。ラヒリは父が軍医だったことからゴルフに親しみ、タイガー・ウッズがプロ転向した直後、8歳のときにプレーを始めた。先輩や同世代の選手たちのような、ジュニア時代のゴルフアカデミー入り、米国への留学といった経験はなく、国内でコーチと二人三脚でじっくりと成長を育み、プロ5年目の2011年にアジアンツアー「パナソニックオープン」で初勝利を飾った。

キャップにロゴをあしらうメーンスポンサーは、ウッズとも契約しているインドのバイクメーカー「ヒーロー・モトコープ」。ラヒリは昨年2月、その憧れの人がインドを初訪問した際、ニューデリーで行われたスキンズマッチで一緒にラウンドした(ちなみにウッズは敗れている)。

「すごく強い、ポジティブなオーラを感じた。アドバイスももらったし、考え方も学ぶことができたんだ。ずっと僕のヒーローだ」

ウッズと対面してから1年の間に、恐るべきスピードで置かれた立場がガラリと変わった。今週は米国で「シェル ヒューストンオープン」に推薦出場。予選落ちしたが、いまは米ツアーのシード獲得にも意欲を燃やす。今週から5カ月間、ゴルフバッグ、スーツケースともに母国を離れて世界を転戦する予定だ。

「メジャー、アメリカでプレーして、世界で勝ちたい。インドのゴルフをもっと認めてもらいたいんだ」。若きリーダーとして資質も、十分だ。(テキサス州ヒューストン/桂川洋一)

桂川洋一(かつらがわよういち)
1980年生まれ。生まれは岐阜。育ちは兵庫、東京、千葉。2011年にスポーツ新聞社を経てGDO入社。ふくらはぎが太いのは自慢でもなんでもないコンプレックス。出張の毎日ながら旅行用の歯磨き粉を最後まで使った試しがない。ツイッター: @yktrgw

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