1997年 マスターズ

タイガー人気沸騰。オーガスタは大混雑

1997/04/10 09:00

ジョージア州オーガスタは月曜からずっと快晴。午前中は薄いセーターが必要だが、午後にもなるとシャツ一枚で汗ばむ。
日差しが強い。ノーキャップで脳天を焼いているギャラリー(ここではパトロンと言うんだよね)はせいぜい1割くらいで、サンバイザーやストローハットがちらほら。あとはほとんどがクラシックなベースボールキャップだ。頭のてっぺんの丸いやつ。なんか気になってしまった。

やっぱりタイガー人気がすごい。今のタイガーは必ずしも絶好調という感じはしないし、1週間の休養がどう影響するか、いきなりのマスターズであのタイガーズ・ラン(虎走り)ができるかどうか。まさかプロ初出場で優勝はないだろうと頭の冷静な部分では思うのだが、でもひょっとしたら・・という気分が1割くらいは残る。多くのゴルフファンも、そうした期待でタイガーを見にきているんだろう。練習ラウンドでも「ゴー、ゴー、タイガー!」という掛け声がタイガーのいるホールから聞こえてくる。

カメラマンの話では、いつもの年よりやはり黒人やアジア人の観客が多いという。観客の絶対数も増えている。もうコースの周辺では、朝夕、ラッシュアワーが始まっている。車の量がすごいんです。練習日のチケットは16ドルなのだが、ダフ屋が300ドル以上で売っているという話も聞いた。練習日でこれだから、本戦の通しチケットなんかアトランタあたりでは4000ドル以上もするとういう。円に直したら50万円かな。すごい。

現地の新聞で注目されているのは、なんといってもタイガー・ウッズニック・ファルド、去年もやぶれさったグレッグ・ノーマン、今期絶好調のマーク・オメーラあたり。
初めて見たオーガスタ・ナショナルはすごい。素晴らしいコースだなと感じた。こんなことに驚くのもおかしいが、ハウスの周囲のスペースというか、芝生の広さにもびっくりしてしまった。最初から競技をすることを計算に入れて作られたコースなんだな、こんなコース、日本にはないなと、あらためて実感した。

オーガスタは今年は温かかったらしい。通年より1週間ほど春というか初夏の訪れが早かったという。コースを彩るあの花々も、今年は盛りを過ぎてしまった。テレビで見ると、ちょっと淋しいかも知れない。そうは言っても、十分きれいだけどね。明日は初日。早起きして出かけるぞ。
(現地特派・カリーナ大山)

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