タイガー、得意コースで大会7勝目&通算75勝目
◇米国男子◇ファーマーズ・インシュランスオープン 予備日(最終日)◇トーレパインズGC(カリフォルニア州)◇7,569ヤード(パー72)
濃霧の影響により進行が遅れ、月曜日にまでもつれ込んだ最終ラウンド。2位に6打差のリードをつけ、単独首位から残り11ホールを迎えたタイガー・ウッズは、スコアを崩しながらもそれまでの貯金を活かし、後続に4打差をつける通算14アンダーで逃げ切り勝利。08年以来となる大会7勝目、ツアー通算75勝目を手にし、自身の米ツアー今季初戦を最高の形で終えた。
8番ティからスタートしたタイガーは、13番(パー5)でバーディ先行。直後の14番、15番とティショットが荒れてボギー、ダブルボギー、さらに17番でもボギーを叩くなど11ホールで3つ落とすが、後続も伸び悩みタイガーの優位は最後まで変わらなかった。タイガーがプロとしてトーレパインズでカップを掲げたのは、08年の「全米オープン」を含めて8回目となる。
前年度覇者のブラント・スネデカーはジョシュ・ティーターと並び通算10アンダーの2位タイ。通算9アンダーの4位タイに、ジミー・ウォーカーとニック・ワトニー。通算8アンダーの6位タイに、リッキー・ファウラーら3人が並んだ。
日没により決着は月曜日へ タイガーは首位を独走(27日)
◇米国男子◇ファーマーズ・インシュランスオープン 最終日◇トーレパインズGC(カリフォルニア州)◇7,569ヤード(パー72)
濃霧の影響により順延となった第3ラウンドに引き続いて最終ラウンドを実施。競技は最終ラウンド途中で日没サスペンデッドとなり、通算17アンダーとしているタイガー・ウッズが暫定ながら単独首位を堅守。2位に6打差とリードを広げ、予備日に設けられた明日月曜日に残り11ホールをプレーする。
タイガーは、2位に2打差の単独首位から第3ラウンドをスタート。ショット、パットともに好調を継続し、5バーディ、2ボギーの「69」、通算14アンダーとリードを4打差に広げて最終ラウンドに突入した。日没サスペンデッドとなった前半7番終了時までに3つのバーディを重ね、大会通算7勝目、ツアー通算75勝目に向けて独走態勢を築いている。
通算11アンダーの暫定2位タイに、ディフェンディングチャンピオンのブラント・スネデカー(13H終了)とニック・ワトニー(8H終了)。最終ラウンドの再開は明日午前11時10分を予定している。
<タイガー、今季初勝利&大会7勝目へ万全>
カウントダウンが始まった。日曜日の25ホールに及ぶ戦いを終えたウッズは「長い一日だった。一日のほとんどをプレーしていたからね。でも良いプレーができた。リードを作れて満足している。6打差は実にポジティブだ」と、納得した様子で持ち越しとなった翌日のラウンドを見据えた。
午前中の第3ラウンドでは序盤にギャラリーを沸かせるショットを連発。開始直後の2番では、グリーンの傾斜を利用しながら第2打をピンそば20センチにつけるスーパーショット。続く3番(パー3)でもティショットを2メートルに。2連続バーディで早々に良いリズムを作った。最終18番(パー5)でトーレパインズでの戦いにおいてキャリアで初めてボギーを出してしまうが、1時間弱の小休憩をはさんで迎えた最終ラウンドで再びスパート。3番で2メートルのバーディパットを沈め、4番ではティショットを右ラフに曲げたが、花道からの第3打をチップイン。6番(パー5)も2オンから楽々バーディを奪った。
この日はホール消化のスピードによっては、最終ラウンドまで終了する可能性もわずかにあった。それでもウッズは終始、白いシャツにグレーのセーターを着込んだ。「今日は最終日じゃないからね。明日は赤を着るよ」。通算75勝目へ残りは11ホール。万全の態勢で逃げ切る。