2002年 メモリアルトーナメント

フューリック、大逆転優勝!丸山、堂々4位タイ!

2002/05/27 09:00
猛追を見せたD.デュバル

肌寒く感じるが、好天に恵まれた最終日。6アンダー66で回り、順位を一気に22位タイへ上げてディフェンディングチャンピオンの意地を見せたタイガー・ウッズは、「2番アイアンで打ったボールが2メートルも転がらずに止まるほどグリーンは柔らかい。だからアグレッシブなプレーができる」と語った。その言葉通り、優勝を狙って積極的に攻める上位陣が一進一退を繰り返す一方、スコアを大きく伸ばす選手も続出。一時はトップから2打差以内に12人がひしめく混戦となった。

そんな中、快進撃で首位に躍り出たのはデビッド・デュバル。5アンダースタートしたデュバルは前半でスコアを4つ伸ばし、後半も10番から3連続バーディを奪って12アンダーへ。しかし、単独トップに立った途端、13番、14番を2連続ボギーとして後退。そのデュバルと入れ替わり、12アンダーで首位に立ったのは8アンダースタートのデビッド・ピープルズ。そのピープルズをすぐさま抜いて首位に立ったのが7アンダースタートのジム・フューリックだ。

二クラスからトロフィーを受け取るJ.フューリック

フューリックは5バーディを奪った後、15番パー5でバンカーからチップインイーグルを決め、14アンダーと抜け出した。続く16番パー3でも5メートルのバーディパットを沈めて15アンダー。2位との差を3打に広げた。17番ではボギーを叩いたが、今日65、トータル14アンダーでフィニッシュ。後続4組のプレー終了を待った。しかし、フューリックとの2ストロークの差を埋めることは誰にもできず、フューリックの優勝が決まった。昨年1月のメルセデス選手権以来の勝利。ここ数ヶ月は低迷していたが、「そういう時期もある。それがゴルフ。今週は妻とその家族、友人たちに会い、精神的にも充実していた」と語ったフューリックにとって、この勝利はツアー通算7勝目に当たる。

12アンダー2位タイはデビッド・ピープルズとジョン・クック。11アンダー4位タイにはデビッド・デュバル、ハリソン・フレーザー、ビジェイ・シンボブ・ツエー、そして丸山茂樹が加わった。

18番で得意のガッツポーズが出た

米ツアー3勝目の期待が寄せられた丸山は16番まで3バーディ、3ボギーでスタート時のスコアに戻ってしまったが、上がり2ホールを連続バーディとして、今日70。堂々4位タイの好成績となった。「終わり良ければ、すべて良し。メジャー級の大会でこの位置に入れて満足している。これでまた次につながります。全米オープンに向けて調整に入りたい」と、満面の笑顔で4日間を終えた。

谷口徹は73とスコアを1つ落とし、トータル2オーバー65位タイに終わったが、表情は明るい。谷口は来週のケンパーオープンにも出場する。

速報&写真:BEYONDSHIP

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