2012年 クラウンプラザインビテーショナル

2打罰の“珍フィニッシュ”も・・・Z.ジョンソンが逆転勝利

2012/05/28 09:50
勝つには勝ったが…Z.ジョンソンは最終ホールの珍事で苦笑い?(Scott Halleran/Getty Images)

◇米国男子◇クラウンプラザインビテーショナル 最終日◇コロニアルCC(テキサス州)◇7204ヤード(パー70)

首位のジェイソン・ダフナーを1打差で追ってスタートしたザック・ジョンソンが「72」で回り、ダフナーを1打差で上回る通算12アンダーで逆転勝利。2010年に次ぐ大会2勝目、ツアー通算8勝目を手にした。

ダフナーとジョンソンの2人が後続に大差をつけ、マッチプレーの様相を呈した最終組の直接対決。前半9番でダフナーがダブルボギーを叩き、ともに14アンダーで並びサンデーバックナインを迎えた。勝負の分かれ目となったのは15番パー4。ダフナーが2打目をグリーン左サイドの池に打ち込むなど痛恨のトリプルボギーを叩き、一気にジョンソンが優勢に。ダフナーに3打差をつけ、最終18番を迎えた。しかし、ここで予期せぬ事態がグリーン上で起きる。

ジョンソンが1.5mのパーパットを沈め、14アンダーで悠々の逆転勝利・・・かと思われた。しかしその後、このウィニングパットが“誤所からのプレー”であったことが発覚。ダフナーが残していたパーパットがジョンソンとのラインと重なっていたため、ジョンソンはラインを避けるためにボールを移動してマークしていたが、ダフナーのパット後にマークを戻し忘れ、ボールをずらした位置、つまり“誤所”からパーパットを打っていた。結局この18番は2打のペナルティが課されてダブルボギー。しかし辛くも1打のリードを残して事なきを得た。

「僕のミス以外のなにものでもない」と苦笑いのジョンソン。自身のキャディは第3打の直後にバンカーをならしていたこともあり、マークをずらすシーンを見ていなかった“不運”も重なった。「(ホールアウト直後は)何が何だか分からなくなったけれど、本当にラッキーだった」と大差を持って最終ホールを迎えたことに感謝した。

今週、ジョンソンと長きにわたってコンビを組むそのキャディ、デーモン・グリーンの2人は、キャップに緑色のリボンをつけて戦った。グリーンの父ダグラスさんが大会前週の木曜日に88歳で死去。最後は思わぬ珍プレーとなったが、天国に捧げる1勝を飾った。

ダフナーは通算11アンダーの単独2位に終わり、2週連続優勝はならず。通算7アンダーの単独3位にトミー・ゲイニー、通算6アンダーの単独4位にジム・フューリックが続いた。リッキー・ファウラーは通算5アンダーの5位タイ、セルヒオ・ガルシア(スペイン)は通算2アンダーの13位タイで4日間を終えている。

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