カプルスが首位浮上!松山と石川は明暗分かれる
◇米国男子◇マスターズ 2日目◇オーガスタナショナルGC(ジョージア州)◇7,435ヤード(パー72)
今季の海外メジャー初戦「マスターズ」2日目、上位スタートの選手がスコアを伸ばせず苦しむ中、この日ベストの「67」で回ったフレッド・カプルスが通算5アンダーとして、ジェイソン・ダフナーと並んで首位浮上を果たしている。
1打差の通算4アンダー、3位タイに続くのはルイ・ウーストハイゼン(南アフリカ)、リー・ウェストウッド(イングランド)、セルヒオ・ガルシア(スペイン)、ローリー・マキロイ(北アイルランド)、バッバ・ワトソンの5選手。
2年連続のローアマチュア獲得を目指す松山英樹は、9番でトリプルボギーを叩きながらも「74」でまとめて通算1オーバーの31位タイ。決勝ラウンドに残った3人のアマチュア選手の中で最上位での予選通過を決めている。一方で、石川遼は2日目も「77」とスコアを落として通算9オーバーとし、順位は77位タイ。“20歳でマスターズ優勝”という自身の夢には届かなかった。
2日目を終え、トップと10打差の通算5オーバー、57位タイまでの63名が決勝ラウンド進出を決めている。
<オーガスタと好相性、52歳のカプルスが躍動>
今年で28度目の「マスターズ」出場となるカプルス。1992年の優勝を筆頭に、10度のトップ10入りを記録するなど、今大会とは好相性を誇っている。「この28年間言っているけど、世界で一番好きなトーナメントなんだ」。カプルスは言う。「だけど今日はとても驚いたし、素晴らしい1日だった。5アンダーは信じられない。とても、とても良いラウンドだった」。
今週水曜日はパー3コンテストに出場した後、練習場で少し打ったところで雨の為に終了を余儀なくされた。「3Wやドライバーを調整するあてが外れたけど、基本的には充分練習できたし、これ以上やる必要はないと思った」。ここオーガスタは何よりも経験がものを言うコース。そして52歳という年齢を考えれば、無理に打ち込む必要も無い。「明日も沢山のバーディを獲って、沢山のパットを沈めるだけさ」と、カプルスは飄々と語った。