N.ワトニーが逆転優勝!石川は終盤に苦しむ
フロリダ州ドラールリゾート&スパで行われている「WGC ギャデラック選手権」の最終日、通算11アンダー2位タイでスタートしたニック・ワトニーが、通算16アンダーまでスコアを伸ばし逆転優勝。ツアー通算3勝目を果たした。
通算13アンダーの単独首位で最終日を迎えたダスティン・ジョンソンは、2バーディ、1ボギーとスコアを伸ばしきれず通算14アンダーの単独2位に終わった。さらに1打差の通算13アンダー3位タイにはイタリアのフランチェスコ・モリナリとアンダース・ハンセン(デンマーク)の2人。
3日目を終えて通算2アンダー30位タイと出遅れていたタイガー・ウッズは、この日のベストスコアとなる6アンダーをマーク。通算8アンダーの10位タイまで順位を上げてきた。対照的に、最終日を16位タイで迎えた石川遼は、終盤にスコアを崩すなど、この日6オーバーの「78」。通算1オーバーの42位タイとなった。
通算5オーバー58位タイからスタートした池田勇太は、スコアを1つ伸ばして通算4オーバーの55位タイ。そして通算2オーバー50位タイスタートの藤田寛之は、通算7オーバーの61位タイで4日間の戦いを終えた。
石川遼は終盤に乱れて後半インは「41」
昨年の全英オープン王者ルイ・ウーストハイゼン(南アフリカ)とのラウンドとなった石川は、出だしから2連続ボギーとつまずいた。「風は穏やかな方だったと思うけれど、自分のショットが乱れてしまった」と、特にドライバーショットの不出来を悔やんだ。最終18番では2度池ポチャとしてしまい、大会の締めくくりは結局ダブルボギー。上がりの3ホールで4つスコアを落としたことに「気持ちが最後まで持たなかったことが悔しい」と唇をかんだ。
ワトニーは最終18番をバーディで締めくくり今季初勝利
最終組のひとつ前の組でラウンドしたワトニーは、2位のダスティン・ジョンソンに1打差をつけて迎えた最終18番(パー4)、4メートルのバーディパットを沈め右手で力強くガッツポーズ。最終組のジョンソンが、セカンドショットを打つ前に2打差とし勝利を確信した。2009年の「ビュイックインビテーショナル」以来となる通算3勝目をマーク。2年前の同大会(大会名は「WGC CA選手権」)では、1打差で優勝を逃した思い出の大会だけに「僕のキャリアにおいて、今日は最も大きな日だ。ものすごく興奮している」と喜びをかみしめた。