D.ジョンソンが単独首位に、石川遼は16位タイに浮上
フロリダ州ドラールリゾート&スパで行われている「WGC ギャデラック選手権」は12日(土)、第3ラウンド。3アンダーの19位タイで出た石川遼は「70」で通算5アンダーとし、16位タイに順位を上げた。
6アンダーの8位タイでスタートしたダスティン・ジョンソンが、この日のベストスコア「65」をマークして通算13アンダーとし、2位タイのルーク・ドナルド(イングランド)、マット・クーチャー、ニック・ワトニーに2打差をつけて単独トップに立った。
藤田寛之は通算2オーバーの50位タイ、池田勇太は通算5オーバーの58位タイで最終日に入る。
石川遼は我慢のゴルフを展開
出だしの1番でバーディ発進した石川だったが、この日はショットがまとまらずパーオン率は3日間で最低の44%。しかしアプローチやパットで耐え続けた。「きょうも風が強くて難しいコンディションの中、なんとか最後の9ホールをパーにできた」。最終18番ではティショットを池に入れながらも、10メートルのパーパットを沈めて大歓声。日本の大震災に胸を痛めながらのプレーが続くが「勇気を与えられるように、自分ができることをやります」と話した。
D.ジョンソンは2位以下に2打差をつけて最終日へ
ムービングサタデーに一気に浮上したのはダスティン・ジョンソン。13番でのチップインバーディを見せるなど、後半インで5バーディ、ノーボギーの「31」をマークし「今年に入ってから、本当に素晴らしいラウンドの一つだ」と自画自賛した。狙うは昨年のFedEx Cup第3戦「BMW選手権」以来の優勝。「きょうはドライバーも、パターも、ショットも良かった。明日ももう一度、同じようにプレーしなければならない」と強豪ぞろいの大会制覇に気を引き締めていた。
R.マキロイも今季初勝利の射程圏内に
7アンダーの4位タイでスタートしたロリー・マキロイ(北アイルランド)がジョンソンと3打差の5位タイにつけている。「きょうは左へのミスショットがたくさん出た」としながらも、上りの2ホールで連続バーディを奪う役者ぶりを発揮。6バーディ、3ボギーの「69」をマークした。今大会期間中にはマイアミで行われたNBAの試合を生観戦してリフレッシュ。「(首位と)3打差は悪くない」と視線を鋭くした。