イチゴのヘッドカバーも 申ジエのこだわりセッティング
◇国内女子◇ダイキンオーキッドレディス 最終日(5日)◇琉球GC(沖縄県)◇6560yd(パー72)
2023年シーズン開幕戦は申ジエ(韓国)の優勝で幕を下ろした。二度の手術を経てプロ18年目を迎える元世界ランキング1位のキャディバッグの中は「今週は毎日セッティングが違いました」というこだわりが詰まっていた。
オフ期間のクラブテストを経て、ドライバーはキャロウェイ「パラダイム トリプルダイヤモンド」を投入した。4日間通算のフェアウェイキープ率は全体2位の85.7%(48/56)。「去年使っていた(同社の)ローグより球は最後まで強く伸びる感じはする。風の中でも重い球を打てました」と風がやっかいな沖縄のコース攻略を手助けする1本となった。
フェアウェイウッドは、大会初日にテーラーメイド ステルス2を使っていたが、最終日はテーラーメイド ステルス プラスにチェンジ。ユーティリティも大会期間中に差し替えた。「シーズンの始まりでクラブを試していたけど、優勝争いでは使い慣れたクラブでプレーしたいなって思って」。緻密なクラブ選択がプレーを支えていた。
ボールにもこだわりはある。母国韓国の国旗にある赤と青のラインが平行に塗られている。「国を代表するという誇り」。まだ高校生だったナショナルチーム時代から続けている習慣だ。
ちなみにキャディバッグ全体を見ると、ユーティリティ2本にパター用のヘッドカバーを使っている。「パターカバーは色んな種類があって可愛いですし“パッティングぐらいもっと正確に打ちたい”という思いを重ねているというのもあります」。1つはイチゴ柄で「1位にゴー(GO)と語呂がいい言葉なので、それはいつも入れます」と話した。
<クラブセッティング>
ドライバー:キャロウェイ パラダイム トリプルダイヤモンド(9度)
シャフト:藤倉コンポジット スピーダー エボリューション 4(硬さS、45インチ)
フェアウェイウッド:テーラーメイド ステルス プラス(3番15度、5番19度)
ユーティリティ:キャロウェイ GBB エピック(3番20度、4番23度)
アイアン:キャロウェイ APEX TCB(6番~PW)
ウェッジ:キャロウェイ JAWS(50、54、60度)
パター:テーラーメイド TP コレクション HYDRO BLAST ジュノ TB1.5
ボール:タイトリスト プロ V1