週末もクラブ変更 18勝目の谷原秀人「プロはみんな自分のスイングが嫌い」
◇国内男子◇ジャパンプレーヤーズチャンピオンシップ by サトウ食品 最終日(25日)◇西那須野CC(栃木)◇7036yd(パー72)◇晴れ(観衆1642人)
首位に3打差の4位で迎えた3日目の朝、谷原秀人はスタート前の練習を経て1Wをスイッチしていた。「ちょっとスピン量が多いかな」と予選ラウンドで使用したプロギアのプロトタイプから、昨年12月「日本シリーズJTカップ」でも使用していたRS Fに急きょ変更。最終日はフェアウェイキープ率で全体2番目の92.85%(13/14)をマークした。
若手に飛距離で劣る44歳にとって、ティショットの安定感はいまや生命線のひとつともいえる。プロギア02の5Iを入れたのも日曜日の朝のこと。試合が開幕してからも敏感にギアを選び、プレーオフで20歳の長野泰雅を破ってツアー通算18勝目をマークした。
昨季の終盤からスコッティキャメロン製のマレットパターに海外遠征時にゲットしたLAゴルフのカーボンシャフトを装着している。ダスティン・ジョンソンやブライソン・デシャンボーらが契約する新興メーカーの人気モデルだ。
スイング改造には今も“年中”取り組んでいる。「先週と今週はクラブの入射角を意識して振るようにしていた。悪い時はクラブが寝て入る傾向がある」と明かした。「プロゴルファーはみんな自分のスイングが嫌いなはず。嫌いな部分が多すぎて、なんとか良くしようとしている」。試行錯誤はまだまだ終わらない。
<最終日のクラブセッティング>
ドライバー:プロギア RS F(9.5度)
シャフト:藤倉コンポジット VENTUS TR RED(長さ45.5インチ、重さ60g台、硬さX)
フェアウェイウッド:プロギア RS(3番15度、5番18度)
シャフト:三菱ケミカル TENSEI Kシリーズ(3番70g台X、5番80g台TX)
アイアン:ヨネックス CB701フォージド(4番)、プロギア02(5番)、プロギア00(6番―PW)
シャフト:トゥルーテンパ― ダイナミックゴールド AMTツアーホワイトS400(4番)、ダイナミックゴールドEX ツアーイシュー(5番―PW)
ウェッジ:ミズノ T22 Sグラインド(48度)、タイトリスト ボーケイSM9(53度)、ボーケイ ウェッジワークス(59度)
シャフト:トゥルーテンパ― ダイナミックゴールドZX ツアーイシュー
パター:スコッティキャメロン Goloツアーオンリー
シャフトLAゴルフ P-SERIES-SOHO
ボール:タイトリスト PRO V1x