ウェッジには初デートと入籍日を刻印 圧勝チャン・キムを支えた愛の証しと新パター
◇国内男子◇カシオワールドオープン 最終日(27日)◇Kochi黒潮CC(高知)◇7335yd(パー72)
昨シーズンの賞金王チャン・キムが、ツアー記録を塗り替える通算32アンダーで圧勝した。最終日は「62」の10アンダーをマークする独走。「自分でも何が起こったのかわからない」と苦笑したが、唯一変化を挙げるとしたら開幕直前に変えた新パターだ。
今季長く使っていたピンの「DS 72 C パター」から、気分転換を兼ねてピン「2023アンサー」パターに変更した。「センターシャフトも良かったが、2週前の大会でパッティングに苦戦したから、構えた時の見た目を変えたかった」と火曜にテストして即投入。この日に10個奪ったバーディも、ショートパットから6、7m前後のきわどい距離まで不安なく沈めてスコアを伸ばした。
もともと試合によってマイナーチェンジを行うタイプ。ドライバーのシャフトは今週、フェードのフィーリングを出すために米国でも投入していた藤倉コンポジット VENTUS BLUE 7を装着した。その時の調子やコースによって、柔軟に選択肢は用意している。
3本入れているウェッジにはちょっとしたこだわりも。52、56、60度の3本には、今年12月に入籍するフィアンセとの記念日を刻印している。「52度は彼女の誕生日、56度は初デート、60度は結婚予定日」と照れ臭そうに教えてくれた。
来年は予選会から勝ち取った米下部ツアーに参戦予定。PGAツアーの出場権獲得を目指し、圧勝の今季初優勝で弾みをつけた。
<最終日の使用ギア>
ドライバー:ピン G430 LSTドライバー(ロフト9度)
シャフト:藤倉コンポジット VENTUS BLUE7(硬さX、長さ45.25インチ)
フェアウェイウッド:ピン G425 LST(3番14.5度)
ユーティリティ:ピン iクロスオーバー#3(20度)
アイアン:ピン ブループリント アイアン(4番~W)
ウェッジ:タイトリスト ボーケイ SM9 ウェッジ(52、56、60度)
パター:ピン 2023アンサーパター
ボール:タイトリスト プロ V1