週刊GD

日本オープンは「AONKNK」に注目!(2012/10/3)

2012/10/10 12:55

「週刊ゴルフダイジェスト」(2012年10月23日号)より

東海クラシックで2位に終わった片山晋呉。そのリベンジと日本オープン3勝目を挙げることができるか?

いよいよ今週10月11日(木)、2012年のゴルファー日本一を決める戦い「日本オープンゴルフ選手権競技」が開幕する。プロのみならず、全ての競技ゴルファーが憧れるタイトルを巡って、今年も激戦が予想される。特に、2010年はキム・キョンテ、2011年はベ・サンムンと、連続して韓国勢にこのタイトルを奪われているだけに、日本人選手の奮起に期待がかかるところだ。

一方、日本最高峰のトーナメントだけに、出場選手の顔ぶれも実にビッグだ。「週刊ゴルフダイジェスト」10月23日号では、その中でも「AONKNK」に注目した特集を組んでいる。「AONKNK」…はて? と思った若いゴルファーもいるかもしれないが、ツアー観戦が好きな方にはもう常識だろう。「(A)青木功」「(O)尾崎将司」「(N)中嶋常幸」「(K)倉本昌弘」「尾崎(N)直道」「(K)片山晋呉」、それぞれのイニシャルをとったものだ。

この6人はすべて「1973年のツアー制施行後にツアー25勝した者」という条件で与えられる「永久シード権」を保持している(故・杉原輝雄も永久シード保持者だった)。6人は揃って今回の日本オープンに参戦、日本ゴルフツアー界を彩ってきたスターたちの競演が見られる。これも日本オープンのもうひとつの楽しみだろう。

特集では過去の日本オープンの名勝負も紹介している。なかなか日本オープンには勝てず、83年に16回目の挑戦でついにタイトルを奪取した青木、86年にAONKデッドヒートの末2連覇を遂げた中嶋、88年に「入れて優勝」のパットを2度も仕切り直す姿を見せた尾崎将司、2005年に「廣野で勝つ」と強い意欲で臨み、それをやり遂げ破顔一笑した片山など、いまも記憶に残るプレーが続々登場する。

特集ではまた、6人の全盛期のスウィングも掲載。解説を倉本昌弘が担当しているが、それぞれ当時、「右に出るものはいない」などと評され、称賛されてきたスウィングだ。その個性と迫力はいまも色褪せるものではなく、最強時代のエッセンスが残っている。これらのスウィングが日本オープンでまた見られると思うと、ワクワクしてくる。

決戦の舞台は初開催の沖縄・那覇GC。今年はどんな強者が現れ、どんな名勝負を見せてくれるのだろうか。