週刊GD

いまや女子プロ界は「5番を捨てよ、UTで出よう」が常識!?

2012/09/04 12:34

「週刊ゴルフダイジェスト」(2012年9月18日号)より

諸見里しのぶはロフト22度、25度の2本を駆使して攻める

いよいよ日本の女子ツアーも後半戦に突入。賞金女王を巡って戦いが激化するが、最近の女子プロのクラブセッティングに、大きな変化が起きていることをご存知だろうか。何人もの選手が「5番アイアン」を使わず、UT=「ユーティリティ」クラブをバッグに入れているのだ。

その点を取材した「週刊ゴルフダイジェスト」9月18日号の記事によると、「先日、念願の米女子ツアー初優勝を果たした宮里美香も、5番アイアンの代わりにロフト23度のUTを入れ、アイアンのセットは6番から。日本ツアーの選手にも、5番どころか6番アイアンも抜いて、そのぶんロフト違いのUTを2本入れているプロもいるなど、“UT人気”がにわかに高まっている」としている。

「ユーティリティ」といえば、ドライバーやフェアウェイウッドといった「ウッド型」クラブと「アイアン型」クラブの中間に位置するクラブ。ウッドのボールの上がりやすさと、アイアンの方向性の出しやすさを併せ持った“ハイブリッドクラブ”として、アマチュアにも人気のやさしいクラブで、多くの番手があるのが特徴だ。

記事ではさらに、女子プロが何故UTに換えたのか、を探っている。すると、「5番アイアンより高さが出るからグリーンで止まる」(飯島茜)「スウィートスポットが広いから、多少芯を外しても大きなミスにならない」(上原彩子)など、UTには多くのメリットがあることがわかった。そのメリットがプレーヤーの安心感につながり、「力まず振れる」ことも大きいのだという。

確かに毎週のトーナメントを見ていると、パー4ホールの第2打や、長めのパー3ホールのティショットといった場面で、UTを使って見事にピンそばにボールを運ぶ場面が多く見られる。

もちろん、5番アイアンをUTに換える場合には、ロフト選びだけでなくちょっとしたクラブの調整が必要になることもあるし、UTでのショットを成功させるためのスウィングのポイントもある。

我々アマチュアも、そんな女子プロたちの様々な工夫を研究してみては? プレーの幅が広がり、スコアアップに役立つこと、請け合いだ。