マスターズの上位15選手の1Wを集計! 日本名の新顔シャフトが急伸
2017年の海外メジャー第1戦「マスターズ」は、37歳セルヒオ・ガルシアの悲願のメジャー初制覇で幕を閉じた。選手にとっての花舞台は、ゴルフ用品に目を向けると、年度トレンドを占う舞台にもなる。GDOは出場選手の使用ドライバーとそのシャフトのメーカー別シェアに注目してみた。
まず、11位タイ以上の上位15選手のドライバーは、優勝のガルシア、2位ローズが2017「M2」を使用するなど5人が使用するテーラーメイドが前回大会に続いてトップシェア。新鋭トーマス・ピータースらがGBB エピックを使用したキャロウェイと、アダム・スコットらが917シリーズを投入したアクシネット(タイトリスト)が3人で、これに続いた。注目は新興メーカーのPXGが、シャール・シュワルツェルの活躍などでトップ10に2選手入れてきたことだろう。
ちなみに、出場選手全体では、テーラーメイドが93人中33人(35.5%)でトップシェア。キャロウェイが21人(22.6%)で2位で、アクシネットが16人(17.2%)で続いた。
一方、上位15選手の使用シャフトでは、ガルシア(クロカゲ)、ローズ(テンセイ)、ピータース(ディアマナ)らが使用した三菱ケミカル(三菱レイヨンから4月に社名変更)社製が9人を数え、ひとり勝ち。スピースらが使用のアルディラが3人、シュワルツェルらが使用のトゥルーテンパーが2人。グラファイトデザイン社製は松山(ツアーAD)のみが使用した。
出場選手の全体でも、三菱ケミカルが93人中30人(32.3%)でトップ。このうち11人は「ディアマナ」を利用したが、日本未発売の「テンセイ」が10人と同社製品内シェアを急伸した。テンセイは「転生」を意味するとされており、今大会2位のローズはリオ五輪で金メダルを獲った際も使用し、タイガー・ウッズも今年のツアー復帰戦で使用した注目シャフト。
全体のシェアでは、藤倉ゴム工業の19人(20.4%)が2位。続いて、アルディラ13人(14.0%)、トゥルーテンパー12人(13.0%)で、グラファイトデザインが10人(10.8%)だった。