プロ転向のデシャンボーがコブラと契約 ボールは日本のブリヂストン
前週の海外メジャー「マスターズ」の予選ラウンドで首位争いを演じ、最終的に21位でローアマチュアに輝いたブライソン・デシャンボー(22)が、今週の米国男子ツアー「RBCヘリテージ」でプロデビューする。独特のスタイルで主要アマタイトルを総ナメにしてきた注目株。デビュー戦の開幕を前に、続々と契約情報が飛び込んできた。
コブラ・プーマ・ゴルフは12日、「ブライソンは“ゴルフを楽しむこと”“ゴルフを成長させる熱意”“あらゆるゴルファーにより楽しさを提供する”というミッションを我々と共有してくれた」として、デシャンボーとクラブやキャディバッグを含むアパレルの契約を結んだこと発表した。
デビュー戦では1W、FW、ユーティリティ、ウェッジを使用する見込み。ちなみに1Wはマスターズでも使った「コブラ キングコブラ F6+ ドライバー」を使用するが、その設定はロフト7度でクラブソールに付いている可動式のウェートをすべて外すこだわりぶり。スイングバランスを一般ではほぼ見たことのない軽さ「B9」にしているという。
大学で物理学を専攻し、自ら「僕はある意味、ゴルフ科学者」と語るデシャンボーのこだわりは、今大会ではコブラ製を使わないとされるアイアン(3I~ウェッジ)に顕著だ。「ショットの再現性をより確かなものにする」として、一般的には番手ごとに長さが異なるこれらのセットを、約5年前からすべて6Iの長さ(37.5インチ)にそろえ、ライ角、スイングバランスも統一して、華麗なアマチュア戦績を築いてきた。
大学の試合では、やはり長さやバランスを均一化した“デシャンボー仕様”の「コブラ KING フォージド MBアイアン」を用いるなど、アイアンもテストはしているようだが、前週のマスターズでは使い慣れたイーデルゴルフ製のアイアンとウェッジに戻しており、今週もそのまま使用する可能性が高いとされる。
また、日本のブリヂストンスポーツ社もボールとグローブの使用契約を締結したことを発表。「ブリヂストンゴルフTOUR B330Sボール(2016年)」を使用することになったデシャンボーは「プロで戦うためにベストなボールは、ツアーB330S以外には考えられませんでした」などとコメントし、プロデビュー戦へ向けて意気込んだ。