テーラーメイド「SLDRミニドライバー」ってなんだ?
By Jonathan Wall, PGATOUR.COM
テーラーメイドが “ドライバー・フェアウェイウッド”という新時代メタルクラブのラインにおける、次なる参入メーカーになった。このほど「SLDRミニドライバー」と呼ばれるクラブが、全米ゴルフ協会(USGA)のドライバー適合リストに新たに加えられた。
ロフト12度、そしてSLDRの文字の下に「S」のロゴが加わり、ホーゼル部分に調整機能がついていないこのクラブ。「我々は新しいテクノロジーとコンセプトをこれまで何度もテストしている」とは同社のPR部マネージャーであるデーブ・コルデロ氏。「SLDRミニドライバーはツアー選手たちのフィードバック、リクエストによって作られたエキサイティングな製品だ。まもなく行われる実戦でのテストを楽しみにしている」
テーラーメイドは依然として正式なリリース予定、スペックを明らかにしていない。しかしGolfWRXのレポートによれば、このクラブは4月のマスターズ前後に表舞台に出るようで、ヘッド体積は約250ccだという。USGAが公表した画像を見ると、SLDRドライバーにあるソール部分でスライドさせて行うウェート調整機能は無く、スピードポケット機能の付いたSLDRフェアウェイウッドにより似ている。
近年、(フェアウェイウッドよりも)ヘッドの大きな“ドライバー・フェアウェイウッド”はツアープレーヤーたちにとってよりポピュラーなものになってきた。通常のフェアウェイウッドはプロゴルフにおいて非常に重要なものであると同時に、多くの選手が寛容性の中にも、飛距離や操作性、コントロールを求められるオプションのクラブを持っている。
フィル・ミケルソンはキャロウェイのX HOT 3Deep(X HOT PROフェアウェイウッドをディープフェースにした改良版。ドライバーとほぼ同じ距離を出し、ボールを左右どちらにも曲げられた)を使って、2013年の欧州ツアー「アバディーンアセットマネジメント・スコティッシュオープン」、そして「全英オープン」を勝った。
キャロウェイは今年、このさらなる改良版、X2 Hot 3DeepをX2 Hot 2Deepとともに発表。ロフト角は12.5度。210ccとドライバーよりも小さいヘッドで、ミケルソンが“X Hotフランケンウッド”としてマスターズに投入したものだ。
PINGも先日のPGAマーチャダイジングショーでディープフェースの複合素材を使った210ccの3ウッド、ラプチャーを発表した。このフェアウェイウッドはTi-8-1-1チタンというボディに、betaチタンという素材がフェースに使われている。通常のチタンよりも30%強度があり、スイートスポットが広く許容性がある。また、PINGの開発者はタングステンンのソールプレート(ソール部分の約25%を占めている)を加えたことで、低重心にして許容性を上げ、ロースピンを実現した。