ドライバーはテーラーメイドとキャロウェイが拮抗/世界トップ50のセッティング事情
トッププロの1Wショットは、まさに異次元。体を鍛え、技を磨き、度肝を抜く弾道を繰り出す求道者たちの手に握られているのは、どのメーカーのどのクラブなのか。新型コロナウイルス感染拡大の影響で凍結中の男子世界ランキング50位の選手のクラブセッティングから、一流のトレンドを探ります。
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トップ10ではタイトリストも強い
シェアNO.1の座を巡って、テーラーメイドとキャロウェイが互角の争いを繰り広げている。テーラーメイドは世界ランク1位のロリー・マキロイ(北アイルランド)、同2位のジョン・ラーム(スペイン)の2トップやタイガー・ウッズをはじめ、12人が使用。一方でキャロウェイも同3位のブルックス・ケプカを筆頭に12人と譲らない。タイトリストとPINGが9人ずつで続く。
世界ランク10位以内に着目すると、少し様相が異なる。ジャスティン・トーマス、パトリック・カントレー、ウェブ・シンプソン、アダム・スコットの4人が使うタイトリストが、テーラーメイド(マキロイ、ラーム、ダスティン・ジョンソン、トミー・フリートウッド)と並ぶ最大勢力となっている。
モデル別ではテーラーメイド「SIM」
メーカーごとに見ていけば、テーラーメイドは「SIM」が9人と大多数を占める。モデル別で世界トップ50から最も多い“支持”を集める結果となった。「SIM MAX」は松山英樹とポール・ケーシー(イングランド)の2人。マシュー・フィッツパトリック(イングランド)の「M2」というチョイスが異彩を放つ。
キャロウェイ使用プロは特に好みが多彩だ。ケプカ、ザンダー・シャウフェレ、マーク・レイシュマン(オーストラリア)ら5人がハードヒッター向けの「マーベリック サブゼロ」を使う中、「マーベリック」、「エピックフラッシュ サブゼロ」、「GBB エピック」、「ローグ」、「グレートビッグバーサ」と数多くのモデルが名前を連ねた。
タイトリストは「TS3」をトーマス、カントレー、シンプソンら7人が使用してモデル別で2位にランクイン。PINGは昨年国内の市場でも一番人気だった「G410 PLUS」がトニー・フィナウ、ゲーリー・ウッドランドら5人と多かった。