2015年 中日クラウンズ

日本に2本!? 片山晋呉が握る新パターとは

2015/05/01 18:08
片山晋呉が使う新パター。シャフトのネックはフェースとは反対側についています

愛知県の名古屋ゴルフ倶楽部 和合コースで開催中の国内男子ツアー「中日クラウンズ」で、片山晋呉が見慣れないパターを握っている。

米国バイオメック社の「アキュロック・エース・パター(AccuLock Ace putter)」は、今年1月にフロリダ州オーランドで行われた「PGAショー」で公開された新商品。片山の2015年シーズン初戦となった今大会に合わせたかのような“クラウンズブルー”が、まぶしいヘッドは、いわゆるネオマレットタイプ。正方形のクラウン部分が深くえぐられ、さらにボール大の穴がくり抜かれている。

中尺のシャフトはオデッセイの“バック・ストライク”シリーズ(生産終了モデル)のように、フェースとは飛球線の反対側に挿し込まれている。メーカーによれば、手や腕、肩の余計な動きを抑制し、ターゲットに対して体のコアの動きでストロークができるようになるというのがウリだそうだ。

片山がこのパターに出会ったのは、2月に東京都内で開催された「ジャパンゴルフフェア」。会場を訪れた際に、一目ぼれしたという。「易しくなるためには、前からこの形しかないなあと思っていた。みんな本気にしてくれなかったけれど、同じことを考えていた人がいたんだね。絶対いいのは分かっていたんだ」

別角度から…

感覚的な特徴は繊細で、言葉にするのは難しいらしい。「何がいいって言うかね…入っちゃうんだよね。パッティングって感性が働くでしょう?それが、ないの。今までのパターとは別物というか。たまたま転がせる道具…というか。考えた人はオレと同じ悩みがあったんだろうね」

片山によれば、国内にはこの試合で使っている物を含めて現在2本しかないとか。「おれが2本持っているんだけどね。この週末に話題になって、おれの1本を“ヤフオク”(インターネットオークション)に出したら(高値で)売れる…」と周囲を笑わせていた。(愛知県東郷町/桂川洋一)

2015年 中日クラウンズ