ヤマハからカーボンフェースのドライバー!?インプレス最新モデルをツアーで発見
◇国内男子◇横浜ミナト チャンピオンシップ ~Fujiki Centennial~ 事前(6日)◇横浜CC(神奈川)◇7207yd(パー71)
練習場で今平周吾の周りに、人だかりができていた。契約先ヤマハのスタッフとともにクラブをテストしていたのだが、キャディバッグに目をやると見慣れないドライバーが挿さっているではないか。
全体が黒っぽいそのヘッド、ソールには「INPRES DRIVESTAR」の文字。2022年に出ていたインプレスドライブスターの後継だろうか。そもそもインプレスは、アベレージゴルファー向けで寛容性のあるヘッドと記憶しているが、試合で使おうというのか。
「なんか球が良かったんですよね。こういうヘッドだとスピンが多くなって吹けるイメージがあるけど、それもない。むしろ低スピンで球も高かった」と今平の評価は高い。使用中の「RMX VD/R」と比べて「実際に飛距離は変わらないですけど、やさしさがすごく上回っていたので…。アリですよね」と言い、エースとスイッチする可能性も示唆した。飛距離が変わらないのなら、より寛容性のあるヘッドをチョイスしたいのも理解できる。最終的に試合前日のプロアマ戦で打ってみて、試合で投入するかどうかを判断するということだ。
男子プロがインプレスを使うことには驚くが、実はこのヘッドにはもう一つの驚きが隠されていた。フェース面を見ると、なんと「CARBON FACE」の文字。ついにヤマハもカーボンフェースを投入してきたということか。今平の言う「球が吹けずに高弾道低スピン」というのはこのフェースによるところも大きいのだろう。気になるのは打感だが、「けっこう静かですが、その割には弾いてくれます」と印象は悪くない。10.5度のヘッドを9度まで立たせ、プロ好みのいわゆる“逃げ顔”に味付けしている。
ちなみに今週出場するシニア世代の藤田寛之も、新しいインプレスをテストしている。練習ラウンドでエースの「RMX VDプロトタイプ」と交互に打ち比べ、その飛距離性能に驚きの表情を浮かべていた。藤田も最終的に投入するかどうかは開幕前日のプロアマ後に判断するそうだ。
今平と藤田が試したモデルはTYPE/S。ドローバイアスのTYPE/Dもあるという。ヤマハの契約する女子プロ勢も今週からテストを開始している模様。また新たな情報が入り次第お届けしたい。(横浜市保土ケ谷区/服部謙二郎)