2026年 ヒーローインディアンオープン

桂川有人は“オーバーチャージ”とも闘う 14本+αで欧州転戦中

2026/03/27 07:30
前週今季初のトップ10入りを果たした桂川有人のクラブセッティングをチェック

◇欧州ツアー◇ヒーローインディアンオープン◇DLF G&CC(インド)◇7416yd(パー72)

桂川有人は前週の中国開催「海南クラシック」でトップ10入りを果たし、今週インドでプレーしている。中国に旅立つ直前、日本で撮影したクラブセッティングを紹介したい。

G440MAXが今のエース

連戦前の練習ということで、バッグの中には30本近いクラブが入っていた。ドライバー、フェアウェイウッド、アイアンはそれぞれ2セット、パターも5本あり、この中から持っていくクラブを選ぶところだった。

ドライバーは、昨年の日本オープンから使用しているピン「G440 MAX」と、新しくテストしている同「G440 K」で迷っていた。「契約フリーになってからタイトリストやキャロウェイなどいろんなドライバーを試してきました。その中でピンの食いつく感じの打感がけっこう好きで、コントロール性の高さが自分にマッチしました。『MAX』は小ぶりで『K』のほうが大きいぐらいで、振り感や飛距離に両者の差はない。どっちもいいから決めきれないんです」。最終的に中国では「G440 MAX」で戦った。

Z785とZ965のコンボセット。中国ではZ965の代わりにZフォージドを使用していた

アイアンは大学時代に使っていた「Z965」とプロ入り後に使用していた「Zフォージド」の2セットが候補。「スリクソンでこの2モデルだけ、マッスルなのにヘッドが大きいんです。やさしもありながら、マッスルの操作性もあっていい」。いずれも中古で買い直して、工房で調整してもらったという。

どちらかというと、ヘッドより装着しているシャフトで迷っているようだった。Zフォージドにはトゥルーテンパー「ダイナミックゴールド(DG) 120」、Z965には日本シャフト「NSプロ モーダス3 システム3 ツアー125」が挿さっていた。「モーダスのほうがDGより走って、シャフトが助けてくれる感覚があります。DGは動かないので、自分でシャフトを動かしにいくタイプ」と説明する。どういう基準で試合投入を決めているのか。「寒いところに行くとモーダスがほしくなって、暖かくなるとDGにしたくなる。いまのところはDGですね。パーオン率1位にもなっているし、こっちかなぁ」と話し、最終的に試合は「Zフォージド」で臨んだようだ。

エースパターの一つOGロッシーのマイクロヒンジインサート

パターは本人が「ダブルエース」と呼ぶテーラーメイド「スパイダー ツアーX」とオデッセイ「ホワイト・ホット OG ロッシー」があり、OGはマイクロヒンジインサートが入ったプロトタイプだ。ほかにも同ロッシーのネック違いとブラックバージョン、そしてTPリザーブがあった。

「(星野)陸也さんのパター(ホワイトライズiX #3SH)分かりますか?打たせてもらったら良くて、レップの方に『これと同じネックを作ってください』とリクエストしました」と少し長めのミッドスラントネックが挿さっていた。「クランクネックだと、ヘッドがネックとかぶって見えてイヤなんですよね」と新ネックを試してみるという。中国では予選ラウンドをスパイダー、週末はダブルベンドネックのロッシーで戦っていた。

とはいえ、パターが多すぎる気もするが…。「日本オープンのときにパターを10本ぐらい持っていって、キャディバッグに立てかけていたんです。そうしたら今平(周吾)さんが寄ってきて、自分のパターを手に取って真剣に構えたりしていたんです。何かなと思って声をかけたら、『あっ、有人のか』って。オデッセイのツアーレップがパターを並べているのかと思って、見ていたそうです(笑)」とそんなエピソードも出てくるわけだ。

ミッドスラントネックロッシーのシルバーと黒

欧州の転戦を続ける上でクラブをどれぐらい持っていくかは“死活問題”でもある。「ビジネスクラスで行けば32kgマックスなので大丈夫ですが、毎回そうも言っていられないですよね。エコノミーだと23kgが上限になります。自分のトラベルケースは四輪がついていて重いので、14本でギリギリになっちゃいます」。毎回オーバーチャージとのせめぎ合いがあるため、「基本は14本にプラスして3本ぐらいの17本で収めたいと思っています。希望を言えば、20本ぐらいは持っていきたいところ」。メンバーの吟味は決まって出国直前まで続く。

「でも、陸也さんもアメリカに2セット持っていきますからね。キャディさんがいつも1セット持ってあげているみたいです」。先輩のことをネタにして笑っていたが、人のことを言えないぐらい、桂川もしっかりその血を引いているように見えるが…。(編集部・服部謙二郎)

<桂川有人の14本>

ドライバー:ピンG440 MAX(9度)
シャフト:三菱ケミカル ディアマナD-LIMITED(重さ60g台、硬さTX)

Qi4Dの7番ウッドを入れる

フェアウェイウッド:テーラーメイド Qi4D(3番15度、7番21度)、
シャフト:三菱ケミカル ディアマナD-LIMITED(重さ70g台、硬さTX)

アイアン:スリクソン Z785(4番)、スリクソン Zフォージド(5番~PW)
シャフト:トゥルーテンパー ダイナミックゴールド120

ジューシーとSM10のコンボセット

ウェッジ:ジューシー tTウェッジ(51、55度)、タイトリスト ボーケイSM10(58度)
シャフト:日本シャフト NSプロ モーダス3 システム3 ツアー125(51、55度/硬さX)、トゥルーテンパー ダイナミックゴールド ツアーイシュー ウエートロック(58度)

パター:オデッセイ ホワイトホットOG ロッシー プロトタイプ

プロV1xを使用している

ボール:タイトリスト プロV1x

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テーラーのスタジオで打って良かったというTPリザーブ

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