世界1位シェフラーがマスターズ2勝目 松山英樹38位 ウッズ60位
7◇メジャー第1戦◇マスターズ 最終日(14日)◇オーガスタナショナルGC(ジョージア州)◇7555yd(パー72)
スコッティ・シェフラーが2年ぶり2度目のマスターズ制覇を遂げた。7アンダー単独首位から7バーディ、3ボギーの「68」で回り、通算11アンダー。前半に一時は4人がトップで並ぶ混戦から、終わってみれば後続に4打差をつけ、世界ランキング1位の貫録を見せつけた。
前半7番でボギーを喫するなど重い雰囲気もあった前半だったが、9番で右上の傾斜を使って戻したセカンドがあと少しでイーグルというスーパーショット。「いいアイアンショットだった。7番でボギーをたたいて、9番のショットで気分が良くなった」と振り返る。後半はアーメンコーナーでトラブルに見舞われるライバルたちを横目に堅実なスコアメークに徹し、「ベストを尽くした。我慢して大事なショット、パットを成功させようと考えた」と胸を張った。
第一子の出産を控え、オーガスタには来られなかったメレディス夫人を思いながら戦い抜いた。「もうすぐ帰るよ。愛している」とメッセージを送り、「泣いてしまいそうだ。本当に特別な時間を過ごしていて、2回目の優勝は言葉にならない。父になることにも自覚が湧かない。妻とお祝いをしたい」とかみ締めた。
マスターズを複数回優勝した18人目の選手となり、27歳9カ月24日での達成はジャック・ニクラス、タイガー・ウッズ、セベ・バレステロス(スペイン)に次ぐ4番目の年少記録。PGAツアーでは3月の「アーノルド・パーマー招待」、「ザ・プレーヤーズ選手権」に次ぐ今季3勝目。通算9勝目を飾った。
ルドビグ・オーベリ(スウェーデン)がメジャー初出場で7アンダーの2位。マックス・ホマとコリン・モリカワ、トミー・フリートウッド(イングランド)が4アンダーの3位に入った。
5オーバー28位から出た松山英樹は1バーディ、3ボギーの「74」で回り、通算7オーバーの38位でフィニッシュした。
出場24大会連続の最多予選通過記録を樹立したタイガー・ウッズは52位から1バーディ、3ボギー1トリプルボギーの「77」で回り、通算16オーバー。決勝ラウンド進出者のうち最下位の60位で4日間を終えた。
5人の出場アマチュアのうち唯一予選を通過したニール・シプリーが通算12オーバー53位でローアマチュア賞を獲得した。