~プロのこだわり5箇条~ <第27回>佐伯三貴
<1>試合前にトイレでお祈り
幼稚園のころから教会でお祈りをしていて、ゴルフ場ではプロになってからだと思うのですが、試合の日は、毎朝トイレの中でお祈りをしています。内容はその日によって異なりますが、基本的には「今日一日、スコアを伸ばせますように」とか、優勝争いをしていたら「勝てますように!」という感じです。
<2>優勝したい日の勝負服は黒
ウェアの色でのこだわりは、優勝のチャンスがあると思った日には“黒”を着ます。過去6勝中、5勝は黒いウェアを着ています。首位と何打差とか基準はなくて、自分で勝てるかもって思ったら、多少差があっても着ますね。なんか、気合いの入り方が変わって来るんです。
<3>試合前の最後の1球はティショットの練習
スタート前の練習は一通りのクラブを打って、感触などを確認します。そして、最後の1球は必ず、スタートホールのティショットをイメージして打ちます。1番がパー3でも、そこで使うと思われるクラブで締めの1球を打ちます。そうすれば、試合でのティショットが2球目という感覚になるので、緊張もほぐれる私なりの方法です。
<4>パッティングの締めは1.5メートル
パッティングがゴルフの中でもっとも大事だと思っていますので、ラウンド前もラウンド後も時間をかけて練習をします。練習グリーン上では距離感や、芝目の癖など体にしみこませるまで打ちます。そして、その日の締めは必ず1.5メートルを3球連続で決めて終わりにします。この1.5メートルが試合で最も緊張する距離なので、最後は集中力を高めてカップインさせる練習をしています。
<5>発想はつねにポジティブに
ラウンド中に心がけていることですが、マイナス要素を口にしないということです。たとえば、「あのバンカー嫌だね」って言ったら、どうしても頭の中にそのバンカーが気になってしまったりします。だから、極力ポジティブな発想をするようにしています。風が強くても、その風に乗ってボールがピンに向かうイメージを浮かべるなど、幸運を呼ぶ方法ですかね。