アダム・スコットが三浦技研の新カスタムアイアンを実戦投入
ギア愛好家であるアダム・スコット(オーストラリア)は、新しいギアや異なるギアのテストを好んで行い、常に変化が必要とされる時に備えている。
今年についていえば、スコットは「AT&Tペブルビーチプロアマ」で使い始めて手に馴染んだスリクソンの複合アイアンセットに落ち着いたように見えた。しかしながら、「全米プロゴルフ選手権」で予選落ちを喫したスコットは、三浦技研の新しいカスタムアイアンのセットを携え、今週の「チャールズシュワブチャレンジ」へと姿を現した。
2023年を通してスコットが使用したカスタムの三浦「AS-1アイアン」を記憶している読者もいるかもしれないが、今回の新アイアンは別物である。
今週、新たに改修されたコロニアルCCにて、スコットは三浦「CB-302」のロングアイアン、「KM-700」のミドルとショートアイアンを組み合わせたセットを使用しようとしている(“KM”は同社の創業者である三浦勝弘氏のイニシャルに由来)。
プロ25年目のスコットは、キャリアのほぼ全体を通し、伝統的なブレードアイアンのユーザーであったが、ここ1年ほどは、より寛容性の高いアイアンを選択している。
事実、スコットの新しいKM-700アイアンはワンピースの鍛造設計ながら、ヒールからトウにかけての独特のデザインが重心位置をクラブのヒール側へ押しやることで、効果的にスイートスポットを広げ、寛容性を高めている。また、このアイアンは複合キャビティ設計により、重心位置とターフの抜けを最適化している。
KM-700アイアンは、伝統的なブレードアイアンの見た目と打感に、現代的なハイテクの複合性と外周重量配分のキャビティバックアイアンの特性とを組み合わせることに成功したと言える。
スコットの新アイアンには、三浦の赤い刻印が施されているが、これは三浦が「認証スタンプ」と呼んでいるものである。それに加え、バックキャビティにはスコットのパーソナルロゴが刻印されている。
今週のバッグに収められたこれらアイアンは、一見下ろし立てのようだが、スコットのマネジャーは、火曜にGolfWRX.comとの会話の中で、スコットはこのアイアンを昨秋「ZOZOチャンピオンシップ」で訪日した際、日本にある三浦技研の本社から受け取ったことを認めた。また、昨年「ウィンダム選手権」の期間中にアイアンを変更した際、ごく短期間KM-700のショートアイアンを使用したものの、同アイアンは再びバッグから遠ざかっていた。
その状況もコロニアルで変わることになる。スコットはこれまで10大会に出場し、「WMフェニックスオープン」で8位タイに入るなど、トップ25入りを5回マークしている今季の成績を、さらに上向きにしようと目論んでいる。
(協力/ GolfWRX, PGATOUR.com)