パター変更が功を奏したアダム・スコット
アダム・スコットが新しいパターを手に、リビエラCCでリーダーボードを駆け上がった。2年前の「ジェネシス招待」王者は、予選ラウンドで「68」「65」をマークして3位で折り返し、10位で出た最終日は「66」で回って4位に入った。
最初の2日間は、グリーン上で約4ストロークをゲインし、同スタッツでフィールド中、4位とした。
リーダーボードにひしめく他の仲間たちと異なり、スコットは従来の長さのパターやパッティングスタイルを使っていない。伝統的に両腕を体の前に垂らすのではなく、左手を胸骨に添えて細長いパターをホウキのように握っているのだ。
スコットはここ数年、同じスコッティキャメロン プロトタイプパターをバッグに入れてプレーしてきたが、「WMフェニックスオープン」を前に、L.A.B.ゴルフの“MEZZ.1 PROTO”パターに持ち替えた。
L.A.B.とは“ライ・アングル・バランス”の略で、ストローク中のトルクとねじれを減らすために設計されたクラフトパターである。スコットは過去に同社が元々作っていたディレクテッド・フォースのヘッド形状を試したこともあったが、新たに開発されたMEZZ.1 PROTOの方が、より好みの外観になっているようだ。
「彼らのパターは2019年から試していたし、オリジナルデザインの短いバージョンはツアーで数週間使ってみたのだけど、僕はそのテクノロジーが気に入ったんだ」と、スコットはラウンド後にメディアに対して述べた。「彼らは新しい形状のヘッドを設計し、それは古いものより魅力的だと思うし、性能も良い。それが理由で使っているわけで、とても気に入っているよ」
パターの翼形状にはフェース全体で寛容性を高める効果があり、ソールには20個のウェイトが取り付けられており、スコットの長尺パターに合わせた然るべき重量に調整されている。
「コンセプトは徹頭徹尾バランスの取れたライ角にあるんだ」とスコットは説明した。「これについての物理的なことを説明できるほど僕は賢くないけれど、とてもスイングしやすいんだ」
ゴルファーのほとんどは、何度かのアークに沿ってパターをスイングすることから、L.A.B.のライ角バランス設計は、パターフェースがそのアークに対してスクエアになるようにしてある。従来型のパターと比べてフェースのねじれが少ないため、理論上は一貫性と安定感が大幅に増すというわけだ。
今のところ、このテクノロジーとパターの変更は上手く機能しているようだ。
(協力/GolfWRX、PGATOUR.com)