米国男子ツアー

替える?替えない? スピースのボールに関するこだわり

2014/12/04 09:21

By D.J. Piehowski, PGATOUR.COM

調子の良い時ほど、何も変える必要はない。ジョーダン・スピースは、文字通りのことを「オーストラリアオープン」最終日でやって遂げた。スピースは最終日に「63」を記録し、プロ2勝目を挙げたのだが、最終日に使用したボールは僅かに1個。同じボールを18ホールすべてで使用したのだ。昨今のゴルフでは3~6ホールごとにボールを替える。歓声をあげるファンにボールをプレゼントする選手が多いことを考えれば、珍しい話である。

タイトリストの新PRO V1X(来年はじめに発売予定)を使用したスピースは、「バーディを取った後はボールを替えない。5番、6番、7番でバーディを取れて、8番では上手い具合にパーセーブ出来たから、このまま同じボールを使おうと思った。何かを変えなきゃという悪魔の囁きもなかったからね。とにかくパットを決め続けた。ボールの感触も良かったし。でも、18ホールを1つのボールだけでプレーしたのは久々だったけれど」と語った。

ラウンド中もボールを替えなかったスピースは、優勝後もボールを誰にも渡さなかった。これまでに優勝した「全米ジュニア」など米ジュニアゴルフ協会主催の大会、そしてPGAツアー初優勝の「ジョンディアクラシック」でのウィニングボールも、優勝トロフィーの中に収めてあるという。

ボールの扱いに関するこだわりは、ほかの選手にもあるようで、スピースはほんの一例を紹介してくれた。

「それぞれ異なるね。ダスティン(ダスティン・ジョンソン)は僕とは正反対。彼はバーディを取るたびにボールを替える。前に彼と1度プレーしたことがあって、その時に彼は『63』を記録したんだ。オースティン(ジョンソンの弟でキャディ)が不安がっていたよ。あまりにもダスティンがバーディを続けるから、持っていたボールのストックがなくなりそうになっていたみたいでね」。